4月19日（日）に中山競馬場で行われる皐月賞（GI）に出走予定のヴェルトライゼンデ（牡3、栗東・池江泰寿厩舎）について、騎乗予定の池添謙一騎手のコメントは以下の通り。

「（今日は）1週前の追い切りとほぼ内容は一緒なんですけど、今日は5ハロンから誘導馬の3馬身後ろを追走して、残り300mから併せに行って、先週はソラを使う部分があったので、抜け出してからもソラを使わせないように、ゴールを過ぎてからも集中させるように、という指示を受けて、そういう追い切りをしました。
先週はソラを使ってフワフワするところもありましたし、追い切りもまだこれからかな、という感じを受けたんですけど、（今日は）最初の1歩目からフットワークが良くなっているように感じて、直線で並びかけるときも速かったです。先週よりはマシだったんですけど、ソラを使うところもありました。しかし、先週とは全然違って、良い動きをしてくれてたんじゃないかなと思います。しっかりやっておいてくれ、という注文もありましたので、集中させる意味でしっかり、という感じですね。
先週とは全然違って、先週やった分の上積みがありましたし、動きに関してはすごく良かったですね。今日は直線に向いて手前を変えてくれて、そこからしっかり反応していますので、いい追い切りができたと思います。（前走からの上積みも）充分あると思います。反応もそうですし、フットワークは元々すごくいい動きをする馬なんですけど、その辺りも先週に比べて良かったですし、良い状態になったんじゃないかなと思います。
暮れのホープフルSでGIを2着していますし、（前走は）楽しみにしていて、どういうレースをしてくれるかと思ってたんですけど、小回りの1800mになってしまったので少し忙しかった部分はありましたし、距離が2000mに替わるのはプラスだと思いますし、休み明けを叩いて状態はグンと上がっていると思います。（前走は）久々の分だと思いますし、勝っておきたかったんですけど、そこまで悪い内容ではなかったと思いますし、本番で巻き返したいと思います。
（中山の）2000mは1コーナーまで距離もありますし、前回に関しては少しポジションを取りに行ってのレースでしたし、その辺は楽になるのではないかと思います。2000mになるのは、この馬にとってプラスになるのではないかと思います。本番の馬場状態も把握しなくてはいけない部分もあると思いますが、1コーナーの入りでどこのポジションがとれるのかが大事だと思いますし、あとは勝負どころを見誤らないように判断していきたいと思います。
（1コーナーの入りについて枠順は影響があるのか、という問いに）馬場のコンディションにもよりますし、内が有利になることもあると思いますし、外で良かったということもあると思います。そこは当日、見極めなければいけない部分かなと思います。2000mだと1コーナーまでの距離が多少ありますから、巻き返せる部分があるのではないかと思います。この馬に関してはすぐ反応する馬ではないので、そこは考えていかないといけないと思います。長くいい脚を使える馬だと思いますし、1度叩いた上積みもあると思います。『本番で巻き返したい』と前回のレースが終わった後にコメントしていますし、しっかり良い結果を出せるように、という感じですかね。
（父はドリームジャーニー。思い入れは）めちゃくちゃありますね。ドリームジャーニーの子どもでGIを勝たせてもらうとなると、騎手としての喜び、醍醐味でもありますし、その子どもでチャンスをいただいていますし、結果を出したいですね。仕草が多少似てる部分はあるのかなと思いますけど、走りはあまり似ていないと思います。
馬場状態が大きく悪化するとわからないですが、多少だったらこなせると思います。
クラシック1つ目の皐月賞ですし、良いメンバーがそろっていると思います。
チャンスをいただいている馬なので、しっかり結果を出せるように頑張って乗りたいと思います」

（取材：山本直）