お知らせ:

競馬実況web

大井競馬場(天候:晴、馬場:良)で行われたダートグレード競走の第31回東京スプリント(JpnIII・ダート1200m)は、13頭が出走して行われ、最内から先手を取った3番人気の1番ジャスティン(JRA)が、1分10秒9の時計で逃げ切った。大井所属で5番人気の8番サブノジュニアが大外から迫って1・1/4差の2着。さらに2馬身差の3着には船橋所属で7番人気だった3番キャンドルグラスが粘った。
断然の人気だった9番コパノキッキング(JRA)は道中2番手で直線一杯になり5着、2番人気だった4番ヤマニンアンプリメ(JRA)はスタートで遅れ、巻き返すも8着に終わった。

勝ったジャスティンは、父オルフェーヴル、母シナスタジア(その父Gone West)という血統、JRA、栗東・矢作芳人厩舎所属の牡4歳、栗毛馬。通算成績は16戦6勝で、重賞は初制覇。勝利騎手はJRAの坂井瑠星騎手。

~関係者のコメント~
1着 ジャスティン (坂井瑠星騎手)
「良い枠ですし、ゲートだけ無事に出れば良い競馬ができるなと思っていました。期待通りに走ってくれました。1歩目は少しつまずきながらでしたが、二の脚がとても良くて、楽に行けたのが良かったです。去年12月頃から馬がグンと良くなって、力を付けていました。GI馬相手でも良い競馬をしてくれて、これからも楽しみです。乗せていただいた関係者の皆さんに感謝したいと思います。小さい頃から遊びに来ていた大井で重賞を勝ちたいというのが夢でした。叶えられて嬉しいです。皆さんのおかげで力を発揮できましたし、次はファンの皆さんの前で重賞を勝てれば良いなと思います」

(矢作芳人調教師)
「やはり大井で勝つのは良いことだと思います。(坂井騎手を)乗せてくれたオーナーに感謝しています。無観客競馬で静かだったので、落ち着きがいつもよりあったと感じました。1番枠でスタートだけが鍵だと思っていました。出ればハナに行けて良い勝負になるだろうと思っていましたし、プラン通りのレースができました。前走の中山での勝ち方からして、追ってからしっかりしているところを見せていたので大丈夫だなと思って見ていました。元々潜在能力はあったのですが、気性面で妨げているところがありました。そこが大人になったのがこの成績につながっているのだと思います。秋にはJBCが大井で行われるので非常に楽しみです。今後はオーナーと相談して、さきたま杯か北海道スプリントカップに向かいたいと思っています」


2着 サブノジュニア号(矢野貴之騎手)
「理想的な位置をとれました。1200mだと切れるので、1200mの馬だと思います。前残りの馬場だったので、少し運がなかったと思います。交流でも十分通用する馬だと思います。この馬の力を出せました」

3着 キャンドルグラス号(笹川翼騎手)
「スタートが良くて理想的な競馬ができてよかったです。最後はバテた感じでしたが、一線級相手によく頑張ってくれました。着順含めて満足で良い内容で終われました」

4着 ブルドックボス号(御神本訓史騎手)
「スタートも良かったですし、良いところにつけられました。斤量で58キロを背負っていたし、中央での疲れも少しあったのかなという感じです。次に向けてゆっくり仕上げてくれればと思います」

5着 コパノキッキング号(藤田菜七子騎手)
「自分のやりたい競馬はできましたが、結果がついてこなかったです。終いで脚がなくなってしまった原因は、わかりません。馬の状態は悪くなさそうでしたが、噛み合わなかったです。馬のテンション自体が上がりすぎたり、闘争心がないというような問題はありませんでした」

8着 ヤマニンアンプリメ(武豊騎手)
「乾いたダートが良くなかったです。休み明けも良くなかったです」
<JRA無観客続行を受けて>
「改めて気が引き締まる思いです。このような状況の中で競馬の役割というのを果たしたいです。国民の娯楽として、困難な状況の中で社会に貢献し、こういう事態の中で競馬の力をみせていかなければならないです。イベントが中止や自粛となっている中での競馬続行なので、その意味を受け止め、ジョッキーとして良いレースを提供していこうとジョッキー同士でも話をしています。皆さんに自宅でも楽しんでいただけるよう良いレースをしていきたいです」

(取材:米田元気)

お知らせ

お知らせ一覧