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4月5日(日)に阪神競馬場で行われる大阪杯(GI)に出走予定のワグネリアン(牡5、栗東・友道康夫厩舎)について、騎乗予定の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

「(前走は)自分は乗っていなかったんですけど、非常に力のあるところを見せてくれたのではないかと思います。血統的には(短い距離に向くのでは、という)懸念があったんですが、結果的には、現状では2400mくらいがベストの馬になってきているので、そこは友道厩舎の影響が多分にあるのではないかと個人的には思っています。やはり中長距離に長けた厩舎ですので、ああいった血統の馬でも距離が持つ馬になってきているのではないかと思います。
若い時から完成度の高い馬でしたし、特別大きな変化というのはそうない馬ですけれども、数も多く使われていませんし、非常にフレッシュな状態で、調教に関しては落ち着いてきていますかね。精神的な成長は見込めると思います。
コンスタントにGIの舞台でも好走してくれていますし、そう大きくない馬ですが、高い能力を持っていますし、自分にダービーをプレゼントしてくれた馬ですから、またこの馬と一緒に、もう1度と言わず、GIのタイトルをもっと獲っていきたいという強い気持ちはあります。
いつもスタートが速い馬ではないんですけど、昨年の大阪杯はスタートがあまり良くなかったんですけど、促してポジションを取りに行って、その中で我慢して、最後はまた頑張ってくれましたけどね。勝ち馬は前で楽をしていましたし、課題はやはりスタートなんですよね。出遅れるわけではないのですが、好スタートを切れる確率が極端に低いです。(いいスタートを切れたのは)札幌記念の時だけだったので、今年に関してもいいスタートを切れるかどうか、流れに乗れるかどうかにつながってくると思いますので、とにかくいいスタートを切りたいと思いますね。
スタートがそれほど速い馬ではないので、極端な内枠だとリカバリーしにくいので、ある程度フレキシブルに動ける枠が良いなと思いますけど、当たった枠で考えます。
今年の春はここから始動、ということで、いきなりのGIではありますけど、非常に熱心に調教してくれていて、いい仕上がりで、いい状態で出走できると思いますので、ここを全力で勝ちに行く調整をしてくれていますので、何とかそれに応えられるような騎乗をしたいと思います。

世界的にこういった情勢の中、競馬が毎週行われているということは関係者にとっても当たり前ではないと思っていますし、当然無観客でやるのは大前提だと思います。今まで誰も直面したことのない大きな騒動の中で、改めて僕が思うのは、公営競技は国が国民に提供する娯楽として、長い歴史の中で行われていて、こういった非常に国民が大きな不安とストレスを抱えている中で、売り上げが微減で収まっているのは、公営競技の存在意義がこういったときにあるのではないかと、非常に感じています。こういった閉塞した環境下で、公営競技が少しでもストレス解消や気晴らしになるのであれば、僕らは全力でそれを務めて、国民の方々に提供しなければいけないという意識で競馬に臨んでいます。なので、騎手会としては騎手から1人の感染者も出さないように徹底していかないといけないと思いますし、そこの予防策は競馬会、調教師会、馬主会、すべての関係団体各位と協力して競馬が続けていけるよう注意していきたいと思っています」

(取材:山本直)

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