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 12月22日(日)に中山競馬場で行われる第64回有馬記念(GI)に出走予定のフィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)について、追い切り後共同会見での手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。

「(今朝の追い切りは)併せ馬でしっかりやりたかったので、最後はしっかり追って貰って、良い内容だったと思います。入厩してから順調には来ていましたが、気持ち今までとは違う余裕が体にあるかなという印象でした。先週あたりから2週続けてしっかりやりたいなと思っていたので、今週もその目的通りにやれたと思います。

 凱旋門賞は残念な結果で、あれが能力とは思っていないのですが、あれだけタフな馬場でレースをして、相手も世界一を争うようなメンバーで、強いなという印象でした。精神的なダメージが幸いなかったですし、(ノーザンファーム)天栄の方でしっかりとケアをして貰ったという面もあって、美浦に戻ってきてからは至極順調に来られたなと感じています。

 (古馬になってからの馬の変化は)天皇賞・春までは1走ごとにダメージが大きかったのですが、夏を境に札幌記念の後くらいから、使ってからの回復が早くなって来た気がしますね。そういった意味では、体幹がしっかりしてきたのかなという印象があります。(中山2500mは)トリッキーですよね。中山が元々そういう競馬場ですが、いい勝負をするには色んなものが噛み合わないとダメなのかなという気がしています。(その舞台で有馬記念4勝の池添騎手と初コンビ)馬よりもジョッキーの方が頼りになるんじゃないかなと思っています(笑)。

 調教師になって初めて有馬記念に出させて頂く事になりましたから、ようやく...という所ではありますね。調教師になった時からの夢である有馬記念に有力馬で臨めるというのは、調教師冥利に尽きますし、チャンスを何とか生かしたいですね。そして今年だけではなくて、来年以降もグランプリに出られる常連の厩舎になりたいな、と思っています。

 今年はファン投票上位の馬が凄く沢山レースに出て来ますし、ある意味本当のグランプリだなと思っています。この馬もその中の1頭でチャンスがあると思っていますし、しっかり仕上げたつもりです。ぜひ応援して頂けたら幸いです」

(取材:大関隼)

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