21日(土)に中山競馬場で行われる第142回中山大障害(J・GI)に出走予定のシングンマイケル(セン5歳、美浦・高市圭二厩舎)について、追い切り後の高市圭二調教師のコメントは以下の通り。
「前走(東京ハイジャンプ)はスタンド前で馬の後ろにつけていましたが、少し飛びの危ない馬がいたので外へ出しました。それを馬がゴーサインだと間違えてしまい、一気に行く気になってトラストに並んでいく形になりました。それでも飛んでからの着地が上手なのでそこで一歩出られますし、脚もためられました。余裕を持って4コーナーを回って来られましたし、安心して見ていられましたね。
一度使って同じくらい気合いも乗っていますし、今日の動きもとても良かったですね。モヤで向正面はよく見えなかったのですが、ジョッキーは上がってきて『手応え抜群でしたよ』と言っていました。ここまで万全に来られました。
お父さん(シングンオペラ)のお姉さんのテンショウメイジンという馬も開業した頃の厩舎にいて、中山大障害へ使ったのですが(1997年の中山大障害・春で5着)、とても飛越が上手な馬だったんです。そういう血がどこかで繋がっていたのかも知れませんね。この馬も最初はちょっと雑な所がありましたが、色々と経験させていくうちにどんどん上手くなりました。そこで今年6月にここが勝負だと思って、東京ジャンプステークスに使いました。
(初のJ・GI出走で)メンバーも拮抗していますし、チャンスがないことはないと思います。ただ、大障害を経験している馬の胸を借りるつもりで、無事に、ケガなく回って来てくれることが第一ですね。この先、まだまだチャンスはいくらでもあると思いますから。前回と同じように無事に力を出して、無事に回って来てくれれば、それに結果がついてきてくれれば一番良いと思います。
シングンオペラという希少な種牡馬の産駒ですが、応援してくれる人がたくさんいますからね。何とか見せ場を作って、皆さんに喜んで貰えればと思っています。ぜひ応援をよろしくお願いします」
(取材:大関隼)