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6月23日(日)に阪神競馬場で行われる第60回宝塚記念(GI)に登録しているキセキ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)について、追い切り後の辻野泰之調教助手のコメントは以下の通り。

(最終追い切りを振り返って)
「先週はCウッドチップコースでしっかり負荷をかけていました。今日は感触を確かめる程度でした。見た目にも素晴らしい動きをしていましたし、息の使い方も良かったので、良い状態に持って来られたと思っています。
少しまだ体に余裕があるなという印象でしたので、競馬が近いことを馬に感じてもらうことも含めて、しっかりと負荷をかけたかったので、しっかりと負荷を強めにかけておきました。
大阪杯の前よりも休みの期間が短かったので、今回の方が調整はしやすかったかなと感じています」

(前走の大阪杯2着を振り返って)
「すごく良い状態で競馬には送り出せたと思います。結果的には勝ったジョッキーに本当に上手に乗られてしまったなと感じています」

(前走後の調整について)
「帰ってきてからもそれほどダメージは感じませんでしたが、次走は早めに宝塚記念ということが決まりましたので、一度吉澤ステーブルに放牧に出しました。1ヶ月前ぐらいにこちらに帰すような段取りになりました。
3歳の秋に菊花賞を勝ってくれましたが、酷い馬場であったりとか、その後香港遠征があったりで、少し心身のバランスが取れてなかったのが去年の春までの状態だったと思います。去年の夏休みを境に心身のバランスが取れて、体調も安定してくれていました。それに伴ってパフォーマンスも安定したものになってくれたのかなと思っています」

(前に付けるスタイルについて)
「毎日王冠の時は少しビックリはしたのですが、今思えばこの馬の特性を生かすにはこの方法が一番良かったのかなと今は感じることができています」

(今回のレースに向けて)
「安定して力を見せてくれているのですが、あとは1着という着順だけが足りない競馬が続いているので、今回は本当に1着が欲しいなと感じています。
ファン投票が3位ということで、ファンの多い馬だというのを実感しています。その分責任も重いとは思うのですが、宝塚記念で期待に応えられるだけの状態に持って来られたと思っています。自信を持って送り出したいです。
GIは一つ獲っていますが、なかなか二つ目に手がかかりそうで手に入れられていない状況が続いています。ファンの皆様もそうだと思うのですが、こちらとしても歯痒い期間が続いています。ここでその鬱憤を晴らしてもらいたいです。
去年の秋から安定して力を出してくれるようにはなっていますが、あと1着という着順は皆様の声援の後押しがあれば叶うのではないかと思っています。応援のほどよろしくお願いいたします」

(取材:米田元気)

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