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川崎競馬場(天候:曇、馬場:重)で行われたダートグレード競走の第55回関東オークス(JpnII・ダート2100m)は、JRAから4頭、他地区1頭を含む14頭が出走して行われ、1周目の向正面で大外からハナに立ったラインカリーナ(JRA)がレースの主導権を取り、最後の直線では中団から追い上げた1番人気のマドラスチェック(JRA)を振り切り、2馬身の差をつけ重賞初制覇を飾った。勝ちタイムは2分17秒7。2着からは大差がついて、2番人気の南関東2冠牝馬トーセンガーネット(浦和)が3着に続いた。勝利騎手はJRAの武藤雅騎手。武藤騎手にとっても重賞初勝利となり、人馬共に嬉しい重賞初制覇となった。

ラインカリーナは父パイロ、母フェールクークー(その父アラムシャー)という血統、JRA美浦・武藤善則厩舎所属の3歳牝馬。通算成績は8戦3勝(地方1戦1勝)。今回初めての重賞挑戦で勝利を手にした。

<レース後の関係者のコメント>
1着ラインカリーナ(武藤雅騎手)
「(重賞を初めて勝つことができて)とても嬉しいです。(武藤善則調教師の馬で勝てたことについて)僕に夢を与えてくれた方で、デビューしてからもチャンスを与えてくださったのになかなか恩を返すことができていなかったので、今日の勝利で少しだけ返せたのかなと思います。レースでは、まずまずのスタートをきってかかり気味に出て行きましたが、思い切って逃げました。勝負どころでマドラスチェックの気配を感じたのでペースを上げて、直線で振り切ったのをみて大丈夫だと思いました。この馬は一生懸命で勝負根性が強くてタフでいつも助けられています。まだまだ成長できると思いますので、この馬と一緒に僕も交流重賞を勝てるよう頑張ります」

(武藤善則調教師)
「(自分の管理馬で雅騎手が重賞初制覇をしたことについて)喜びもひとしおで、最高です。中間体も増えていて最高の状態でレースを迎えられて、返し馬でも落ち着いていました。これまで強い相手にも善戦してきましたので、牝馬同士ならと思っていました。レース前は道中2.3番手でもと考えていましたが、スタートして1周目の3〜4コーナーで行きたがったのを無理に抑えなかったことが結果的に良かったのかなと思います。勝負どころからは相手も来ていたので、最後は叫びましたね。これから交流重賞を使っていきたいですし、どんどん強くなると思いますので応援よろしくお願い致します」

2着マドラスチェック(大野拓弥騎手)
「勝負どころでは前を交わせるかなと思うほどの手応えでしたが、勝ち馬は楽に逃げていたのでその分の差が最後に出ました。初めてのナイターでも戸惑っている様子はなく、落ち着いていました」

3着トーセンガーネット(左海誠二騎手)
「雨が降った影響で前が止まりませんね。前2頭には離されましたがこの馬も一生懸命走っています。距離など条件面については問題なかったです。(牝馬三冠という)なかなかないチャンスをいただいていたのに、悔しいです」

4着ローザノワール(幸英明騎手)
「前が止まりませんでしたね。先手が取れるのが一番だったのですが逃げられず、揉まれるとダメなタイプなので外を回す形になりました。その分のロスもあったかと思います。またゲートインの際にはゲートの中で後ろを蹴ったりとパニックになってしまい、もう一度入れ直しになりました。スタートしてからの勢いがつかなかったのは、その影響もあったかもしれません」

5着アークヴィグラス(森泰斗騎手)
「距離が長いですね。それでもバテながらも最後まで踏ん張っていましたし、この勝負根性は偉いです。もう一度短めの距離で頑張ってもらいたいです」

(取材:小屋敷彰吾)

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