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1月20日(日)に中山競馬場で行われるアメリカジョッキークラブカップ(GII)に出走予定のフィエールマン(牡4歳、美浦・手塚厩舎)について、手塚貴久調教師のコメントは以下の通り。

(わずか4戦目で菊花賞馬となりましたが、前走を振り返っていかがでしょう?)
「ペースが遅かったことは1800メートルしか経験していなかったこの馬に向いたのかなと思います。何よりルメール騎手が上手く乗ってくれたなと感じます。加えて並ばれてから内から差すということで、改めてこの馬のポテンシャルの高さを感じました」

(それから3ヶ月空きましたが、中間の様子を教えてください)
「ノーザンファーム天栄に放牧に出して、有馬記念を使わないことを決めてからは楽をさせ、それからAJCCを目標に立ち上げてきました。さすがに菊花賞の疲れもあったので、休養期間というか楽をさせた期間は少し長くなりましたね」

(明け4歳となりましたが、この間に馬体面や精神面での変化はあったのでしょうか?)
「キャリアが浅く精神的にはワガママなところがまだあるので、これから成長していかないといけないところがありますね。ただ、体幹が強くなってきたので、馬体が大きく減ったり、ガタッとくることがなくなってきたのは良い傾向かなと思います」

(最終追い切りは、木曜日に行われましたが、これは予定通りということでしょうか?)
「はい、そうです。今回は元から木曜日に行おうと決めていて、ルメール騎手も来てくれたので良い追い切りができました」

(今回の追い切りの狙いと手ごたえを教えてください)
「元々この馬は追い切りも一生懸命に走ってくれるタイプで、追い切りの動きが競馬へ直結するタイプなので、追い切りの動きをみてこの馬がどういった状態なのかを把握することが狙いでした。仕掛けてからの反応の良さは、なかなか他の馬にはない次元のものなのかなというのは、今日も感じました。今のウッドチップコースは時計がかかる馬場で、それでいてあの加速力ですから、なかなかポテンシャルが高いなぁと感じます」

(中山コースの芝2200メートルという舞台はいかがでしょう?)
「元々の距離の適性を考えると、3000メートルというよりはこの距離の方がいいのかなという気はします。ただ、中山コースということでトリッキーなコース形態であることに加え、東京コース、京都コースと比べると上がりがかかるので、この馬の加速力をどう引き出せるのかというのはまだわからないです。それでも中山コースで勝った経験はありますから、気にしすぎる必要はないのかなと思います」

(レースについてはルメール騎手にお任せするということでしょうか?)
「はい、そうです。メンバーを見渡すと色んな展開が考えられますし、フィエールマンを負かそうという馬もたくさんいるので、惑わされることなくこの馬の走りをしてくれたらと思いますね」

(ゲートについて心配はあるのでしょうか?)
「実はあまりゲートについては心配していなくて、この中間も特にゲート練習は行なっていません。馬はレース経験を重ねていけば段々とスタートは出るようになりますから、大丈夫です」

(GI馬となったフィエールマンですが、ファンへ向けて一言お願いいたします)
「おかげさまで菊花賞馬となったフィエールマンですが、今年の緒戦としてしっかり仕上げましたので、良い結果が出るよう頑張ります。このAJCCだけでなくその後のレースも期待を込めてこの一年間頑張りますので、応援よろしくお願いします」


(取材・小屋敷彰吾)

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