23日（日）に中山競馬場で行われる有馬記念（GI）に出走予定のブラストワンピース（牡3、美浦・大竹正博厩舎）について、追い切り後の大竹正博調教師のコメントは以下の通り。

―菊花賞を振り返ってください
「近年まれにみるスローペース、最後の瞬発力を問われる競馬になって、最も速くなる（ゴールから）2ハロン目あたりで一気にスピードが上がったところで、外側にいて脚を使わされてしまい、最後は厳しくなったような競馬でした」

―中間の調整過程は
「幸い、菊花賞がスローペースだったこともあり、馬体のダメージは極めて少なかったです。一旦、天栄に出して調整したんですが、背腰の痛みを常に抱えている馬なのですが、今回はほぼ痛みがない状態で帰ってこられて、いつも以上に負荷をかけられる調整過程でした」

―今日の追い切りは
「先週も結構しっかりやっていて、従来だと当該週は流す程度だったんですけれども、（今回は）しっかり負荷をかける、ということで、相手も今週阪神カップに出走する馬（カルヴァリオ）なので、それに引っ張ってもらって、速いペースの中でどういう動きをするのか確かめよう、という感じでした。相対的に脚色が劣るシーンもあったのですが、距離適性の違う馬が先導していたので、いい動きだったかな、と思います。（池添騎手からは）以前にも増してしっかりしたな、という言葉が返ってきました」

―初めての中山コースですが
「関東馬なのですが、東京を中心に使ってきましたので、こういうローテーションになりました。（中山については）やってみないと分からないかな、と思います」

―レースのプランは
「枠順も左右されるレースなので、プランニングは枠順が決まってからですかね」

―枠順の希望は
「皆同じだと思いますが、内枠の方がいいですね。ここのところゲートの中で動くので、若干立ち遅れるような形でレースに臨まないといけなかったのですが、幸い、精神的にもしっかりしてきたおかげか、中間のゲートの練習でもどっしりと構えているので、（奇数・偶数の）問題はないかなと思います」

―ファンの皆さんへ一言お願いします
「今年は違う方面から参加する馬がいたり、僕自身もわくわくするようなレースになるのかな、と思っています。いい結果を出したいのですが、皆さんと一緒に楽しめればな、と思います」

（取材：山本直）