【秋華賞】美浦レポート~エバーブロッサム [News]
2013/10/09(水) 14:47
 日本海を進む台風の影響でこの時期としては蒸し暑い朝を迎えた美浦トレーニングセンター。取材陣に半袖姿が目立つ中、そこそこに青空が広がるまずまずの天候のもと、3歳牝馬3冠の最後のレース秋華賞へ向けての調整が行われた。

 6時の開門を待ちきれないように多くの馬が馬場に入った後、しばらくして馬の数が少なくなるのを待って馬場裏手に姿を現したエバーブロッサムは多くのカメラに見送られての馬場入り。ウッドチップコースでサトノネプチューンと2頭での調整は最後の直線では内にコースを取ってしぶとい脚で駆け抜けた。

 調教後の記者会見での関係者とのやりとりは以下のとおり。

●エバーブロッサム(堀宣行調教師)

◎調教の内容と感触をお聞かせください。
・先週の追い切りが霧の中で全体の時計などがわからない状態なんですが、ゴール付近の動きは大変良くて、その後の動きを見てもしっかり仕上がっているなということを確認しましたので、今日は競馬の4日前ということで5ハロンから時計を出して、全体の時計としては予定どおり。各ポイントでの反応も良くて非常に順調に仕上がっていると感じています。

◎どのあたりが一番のポイントだったでしょうか?
・しまいに仕掛けてからの反応、それから先週少し息が悪く感じたので、終わってからの息遣いといったところがちょっと気になっていた所ですけれども、そのあたりは良く感じました。

◎秋初戦のローズステークスは14着という成績でした。敗因をつかみかねていたようですが、現在はいかがでしょうか?
・ローズステークスの一番の課題は輸送ということだったんですが、輸送としてはちょっと可愛そうな条件になってしまって。行きに事故による渋滞に遭って2時間ほど余計にかかったということと、輸送自体の馬体の減りは他の馬とそれほど変わらなかったんですが、2日前に入っての滞在ということで、その後に馬体重が減ってしまって、美浦のトレセンを出てから競馬までの間に20キロほど減っているという状況でしたので、その輸送の影響がなかったかと言えば間違いなくあったと思います。ただ、重馬場はあそこまで苦にするとは思っていなかったので、ちょっと意外でしたけれども、間違いなく重い馬場の影響もあったと感じています。

◎レース当日の体重はオークスより少しマイナスでしたが、本来でしたらもう少しふっくらした状態で出られたということでしょうか?
・そうですね。これが関東での競馬でしたら間違いなくプラスだったと思います。

◎ローズステークスから中2週となりますが、阪神競馬場から帰って来てからの状態はどうだったでしょうか?
・帰りも可哀そうなことに台風の影響で3時間ほど長く時間がかかりまして。ただ、帰って来てからは馬体の戻りは非常に早くて、その翌週末には競馬に行く前の状態に戻っていまして。それから少し皮膚病が出かかっていたんですが、それも治療するまでにも至らずにすぐに元に戻ったということで体調自体は良いと感じています。その後の調教も涼しくなったこともあって一段階強くしてますけれど順調にこなしていて仕上がりの方はいいと思っています。

◎前回の成績は別にして、ここまではいい過程を踏んでいるということですか?
・そう思っています。

◎血統面では父ディープインパクト、母の父デインヒル、姉にエイジアンウインズがいるわけですが、こうした血統的背景はこの馬にはどう出ていると感じてますか?
・印象よりは大人しくて扱い易くて性格は悪い方には出ていないと思います。能力が高いのはキョウダイ(兄姉)と一緒ですけれど。距離は持つと感じています。

◎一連のレースを見ますと非常に上手にレースをしていますね?
・そうですね。そうしたところに課題は今のところは見当たらないという印象です。

◎今回騎乗する戸崎騎手にはどんなアドバイスをされますか?
・馬場状態とか枠とか相手の状況とかそうした細かいことは沢山あるので何とも言えないですが、ただ先行馬を見る形で流れに対応していければと思っています。当日よく相談したいと思っています。

◎3歳牝馬として大きなタイトルの最後のチャンス、楽しみですね。
・そうですね。しっかり能力を出してくれれば足りると思っています。

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●エバーブロッサム(戸崎圭太騎手)

◎今日のエバーブロッサムに騎乗しての感触をお聞かせください。
・馬自体は凄く調子がいい走りをしていました。

◎堀調教師からの指示は一番は何だったでしょう?
・先週もいい動きをしていますし、今週は最後の1ハロンを自分の感覚で調整していいということでしたので、そうした感じで乗りました。

◎併せた馬の内側でしぶとく伸びるという感じに見えましたが。
・終始手ごたえも十分でしたし、最後の1ハロンを伸ばした感じでは反応の良さも感じましたしいい動きだったと思います。

◎春シーズンは悔しい2着が多かったですが、その中でオークスまで毎レース成長を感じていたようですが。
・そうですね。本当に感じていました。

◎レース前からレースに至るまで自分で体を作るのが上手な馬のようですね。
・センスの良さを感じるというか、いい馬だと思います。

◎ローズステークスは14着。レース後には「重馬場のせいなのかな?」と首をひねってらっしゃいましたが?
・そうですね。馬場の関係はあったとは思いますが、それだけが原因なのかはわからないですが、輸送もありましたし、いろいろエバーブロッサムには気が向かなかったのかなと感じています。

◎今回こそ、この馬の真の力を見せたいところかと思いますが。
・この世代では一番強い馬だと思っていますし、そういう意味でも巻き返しを期待したいと思っています。

◎この世代で一番強いと感じられているこの馬の一番の強みは何でしょう?
・レースに行くとどこからでも行ける乗りやすさというか、安定して走ってくれてますので、そういう所が強みだと思います。

◎今回は京都内回りの2000メートル戦ですが、レースのイメージはありますか?
・気分を害さないように。そういう面も心配はないんですけれど、とにかくいい結果を出したいと思っています。

◎一番いい流れはどんな流れでしょう?
・どうでしょうね。そういうところも展開はわかりませんが、どんな展開になってもしっかり走ってくれるのが強みですから、あまり気にはしていません。

◎オークスも自信を持って臨まれたと思いますが、今回もかなり自信を持って臨まれるということになりますね。
・そうですね。前回のことは横に置いておいて春先にしっかり走っていたイメージで行きたいと思いますので、調子もいいですし、頑張りたいと思います。

◎最後の1冠ですからね。
・そうですね。取りに行きたいですね。


(取材:佐藤泉)