10月28日（日）に東京競馬場で行われる第158回天皇賞・秋（GI）に登録しているマカヒキ（牡5、栗東・友道康夫厩舎）について、鞍上の武豊騎手のコメントは以下の通り。

（依頼を受けた時の印象は？）
「これだけの馬ですから、お話をいただいた時にはすごく嬉しかったです。非常にワクワクしました。
何と言ってもダービー馬で世代の頂点に立った馬で、先々このように乗るチャンスがあるとは思っていなかったのですが、よく見ていた馬です。いつか乗るチャンスがあれば良いなと思っていました。このお話をいただいて嬉しかったです」

（１週前追い切りに乗った感触は？）
「さすがはダービー馬というか、良い動きでした。乗り味も本当に素晴らしかったです。厩舎サイドから状態は良いと聞いていましたが、実際に乗ってそう思いました。さらにレースが楽しみになりました。
それほどイメージとの驚くような違いというのはなかったですが、思っていたよりも少しパワフルな感じでした。シャープな感じかなというイメージは持っていて、もちろんシャープなところもあるのですが、思っていた以上に力強さを感じました。
ルメール騎手ともいろいろ話はさせてもらって、それほど大きな癖はないと思うと言っていました。実際に割りと乗りやすい方でした」

（今回のレースに向けて）
「まだレースでは乗ったことがないですが、東京の2000mはマカヒキにとっては良い舞台ではないかと思います。
距離もちょうど良いくらいかなと思いますし、東京はもちろんダービーを勝ったコースです。非常に良い舞台だと思います。
今までのレースは、前半で自分のペースで走らせた方がラストの脚は良いのかなというぐらいの感じで、まだどう乗ろうというのは決めつけていないです。ただ、今回はすごいメンバーが集まったのですが、どの馬が逃げてどの馬が2番手...などというのが想像しにくいメンバーかなというのはあります。その辺はじっくりと考えて、あとはゲートが開いてからしっかりと見極めて乗りたいです。
普通に考えると内枠が有利なのですが、そこはまだ何とも言えませんからね。
（この秋のGIは）3着ばかりで、ルメールが1着ばかりなので、逆になりたいです。
もちろんどのレースもベストを尽くして精一杯乗っています。ただ、今回は良い馬に乗せてもらうことになったので、騎手としてもここは良い仕事をしたいと思います。
秋の天皇賞は名馬と言える馬にたくさん乗せてもらって、良い思い出も辛い思い出もいろいろありました。
人気のある馬ですし、期待の大きさは感じています。
平成最後の天皇賞ですが、それは最初でも最後でもいつでも勝ちたいです。楽しみですよね。本当に良いメンバーが揃いましたし、ワクワクします。
こういう良い馬に乗せてもらうことになったので、良い騎乗でそれに応えたいと思います」

（取材：米田元気）