24日(日)阪神競馬場で行われる第59回宝塚記念(GI)に出走予定のゼーヴィント(牡5、美浦・木村哲也厩舎)について、追い切り後の共同会見での木村哲也調教師のコメントは以下の通り。
「何とか、良い頃のデキ、動きに持っていけたらと思い、トップギアが入るのか入らないかというところに主眼を置いてやってきました。乗り手に細かく指示を出している訳ではありませんが、乗り手の感触、状況判断で、しっかり追うアクションになったと思います。今年に入って2回競馬を使って、去年の今頃、七夕賞を勝たせてもらったあたりの動きに、ようやく戻ってきたかなと考えているところです。
日経賞は、普段の状態からパッとしないところがあり、体の中身もついてこなかったのですが、レースでもそれが出て、歯がゆい感じがしていました。目黒記念も、終わってみればやっぱりという感じでした。こんなはずではないという中で、一縷の望みをかけて出しましたが、現実は甘くありませんでした。
(その2戦、そしてここまでの調教を終え)少なくとも変化してきたという捉え方をしています。日曜日にそれがどういうパフォーマンスに表れるかはわかりませんが、仕草や追い切りの動きも変化はしてきていると、感触としては掴んでいます。
3歳で重賞を勝たせてもらったりしながら、なかなか、いわゆる大舞台に持ってこられていませんでしたが、彼の本来持っているものからすれば、こういうレースに参加しても恥ずかしくないと思っています。
距離については、良いとも悪いともなく、素直で折り合いの難しい馬ではありませんから、前走も、長かったからダメだったとは思っていませんし、今回も短縮しての不安要素はありません。
池添騎手とは、これから話をするつもりでいます。池添騎手自身、熱心にアプローチしてくれていますし、追い切りにも乗せて欲しいと言ってくれましたが、こちらとして、色々修正しているところもありましたから、その流れを崩したくなかったので、追い切りは、こちらでやらせてもらいました。これから改めて、状況、経過を報告して、コミュニケーションがとれればと思います。いずれにせよ、頼もしいパートナーを得られたなという気持ちに変わりはありません。
輸送は、やってみなければわかりません。また渋った馬場については、やってみなければわかりませんが、渋った馬場だからどうしようもなくなるという事は、経験的にはないと思っています」
(取材:中野雷太)