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4月29日(日)に京都競馬場で行われる第157回天皇賞・春(GI)に登録しているクリンチャー(牡4、栗東・宮本博厩舎)について、追い切り後の宮本博調教師のコメントは以下の通り。

(前々走の京都記念1着を振り返って)
「去年の菊花賞が終わった後、大山ヒルズへ放牧に出しました。本当は有馬記念も使いたかったのですが、今年に賭けようということで、1月4日に栗東に帰ってきました。それで京都記念に使ったわけですが、自分の想像以上に馬が良い仕事をしてくれました。
(以前は)不正駈歩(前脚と後脚で手前がバラバラになること)をする馬で、体も緩かったのです。それが1月4日に帰ってきてからは、不正駈歩もしなくなりました。どういったレースをするのかなとかなり興味を持っていました。自分の想像以上に馬が走ってくれました」

(前走の阪神大賞典3着を振り返って)
「GI馬4頭に勝って、阪神大賞典もという気持ちがありましたが、馬にかなりの負荷をかけすぎた反省点があります。3着でしたが、ガッカリしました。天皇賞では長距離仕様の仕上げで行こうと思いました。馬主さんの理解もありまして、そのように調教させてもらいました」

(調教過程を振り返って)
「2週前、1週前はコースでやって、当該週は坂路でやるというパターン、菊花賞のままのパターンで行こうということになりました。先週はある程度やりました。そこで馬を仕上げて、今日は三浦騎手に乗ってもらうという形で、流すような追い切りでした。三浦騎手自身もまずまずの感触を掴んでくれたみたいです。
三浦騎手も武騎手と同じで、すごくズブいイメージがあったという言い方をしていました。何せこの馬、この1年間で別馬のように変わったので、すごい馬ですねと言ってくれました。
調教時計が普通の馬以上に出る馬になりました。
今回は、馬主さんの理解もありまして、菊花賞と同じような調整過程で行かせてほしいということで、言うなれば長距離仕様の調教をさせてもらいました」

(三浦騎手に決まった経緯は?)
「日曜日、京都8レースで武騎手が騎乗停止になって、一体どうするかと思いながらオーナーと相談しました。オーナーにはやはり一番悔いのない乗り役でいきましょうと言いました。それで三浦騎手になりました。
三浦騎手は好青年で、こちらの話も十分良く分かってくれる人です。当日グッドレースをしますので、(作戦については)勘弁して下さい」

(今回のレースに向けて)
「(京都3戦全て連対は)たまたまだと思います。これから先は関東圏に行っても走ってくれる馬になると思います。たまたま京都で成績が出ているだけではないでしょうか。この馬の場合は持って生まれたスタミナが他の馬よりも優れているものがあります。
ズバリ、勝ってくれたら一番嬉しいですが、まずは良いレースをしてもらうことです。それで凱旋門賞に行けたら最高だと思います。
クリンチャーはここに来てバタバタとしましたが、馬自身は100%の状態で競馬に出られることは胸を張って言えます。ファンの皆様、応援よろしくお願いします」

(取材:米田元気)

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