15日(日)京都競馬場で行われる第22回秋華賞(GI)に出走予定のリカビトスについて、追い切り後の共同記者会見での奥村武調教師のコメントは以下の通り。
「今朝の追い切りは、前に行っていた馬が速く、前半はオーバーペースでしたが、終いまでしっかりした脚どりで走っていましたし、いい内容だったと思います。
輸送はやってみなければわかりませんが、初戦で新潟へ行き、体が増えていたくらいで、精神的な部分はドシッとしていますから、あまり心配はしていません。
スタートはあまり速くないので、おそらく後ろからの競馬になると思います。それなりに流れてくれそうなメンバーですし、一発狙って乗ってもらうように話をします。
やはりGIはワクワクします。負けた事の無い馬ですしね。
春に2勝目をあげた時、オークスという選択肢もありましたが、体質の弱さがあって、春のクラシックに間に合わせるのはかわいそうなところがありました。早い段階から、秋のここを目標にどう戦っていくかを、ずっと考えてやってきました。
秋華賞の前に、紫苑ステークスを使うのが常識的かと思いますが、この馬の場合、レース後のダメージが大きいので、トライアルから秋華賞というのは考えていませんでした。早い段階で3勝目をあげて、ここまで時間をとろうというプランで、その通りにきていますから、期待はしますね。
そんなに甘くはないと思いますが、強い相手に胸を借りて、どこまで足りるのか、見てみたいと思います」
(取材:中野雷太)