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◎10月8日(日)に東京競馬場で行われる第68回毎日王冠(GII)に登録しているリアルスティール(牡5、栗東・矢作芳人厩舎)について、追い切り後の安藤貴英調教助手のコメントは以下の通り。

(春を振り返って)
「中山記念は、前哨戦とはいえ決して悪い状態ではなかったと思います。ただ、結果もそうですが、内容も物足りなさを感じさせる一戦でした。
この馬は右回り左回り関係なく成績が安定しているイメージがありましたが、ひと脚も使うことなく後退してしまった中に、何か原因があったのかと思っています。正直、あの時点では分かりませんでした。一つ言えるのは、休み明けで少し調教が足りなかったのかなとは思いますが、次走にドバイターフの予定もありましたので、あまりきっちりと仕上げすぎても良くないという部分もありました。その時に関してはドバイターフの前哨戦でしたから少し足りなかったのかも知れません」

(ドバイターフ回避の影響は?)
「外傷性の出血で、肺からの出血ではありませんでしたし、幸い馬には大きなダメージはありませんでした。やはり海外遠征にあたって、多少なりとも疲れはありましたから、春はそのまま休みました。夏の休養を経て、9月16日に戻ってきました。去年はノーザンさんの牧場で過ごさせてもらいましたが、暑さというよりは湿気に弱いタイプではありますので、戻ってきた時は体調が整うのに時間がかかりました。それで去年は毎日王冠を回避せざるをえませんでした。今年は湿気の少ない北海道で過ごしたせいか、非常にフレッシュな感じで戻ってきました。その分、順調な調整ができたのだと思います」

(調教過程を振り返って)
「先週はM・デムーロ騎手に乗ってもらって、49秒台。この馬自身、坂路のレコードタイムが出ました。今週も調教師からの指示は、馬の後ろで折り合いをつけて最後の1ハロンですっと流すようなイメージで乗ってほしいものでした。坂井騎手も上手く乗って馬の後ろで我慢してくれました。最後の1ハロンはタフな馬場でしたが、反応良く動いてくれた印象です。去年と比べても、良い状態で出せるのは間違いないですし、非常にここまで順調にこなしてきました。ただ、春先の中山記念の不可解な敗戦がありましたから、正直不安な部分もありますが、その不安を払拭するように毎日厩舎スタッフ、調教師、全員で努力してきました。馬自身が今までの走りを取り戻して欲しいという思いです」

(今回のレースに向けて)
「ドバイターフも左回りの1800mでしたし、同じような形態なのかなと思います。良い脚を長く使うタイプでもありますので、直線の長い東京は合うのかなという印象です。やはりあの時(共同通信杯)も強い競馬だったと思いますし、馬自身が覚えているか分かりませんが、そのイメージで走ってくれたら嬉しいです。帰ってきた感じはフレッシュでもありましたが、やはり古馬らしい風格も出てきました。走りたいという気持ちも手綱からしっかり伝わってくる部分もあります。オンとオフが以前と比べてできるようになってきたのかなという印象もあります。だからといって馬がボケているような感じはありません、やれることはやってきたつもりです。充実の秋となってほしいです。GIを勝っている馬が5頭ですか、前哨戦とは思えない好メンバーだと思います。その中でもしっかり戦って、次走に向かって頑張ってほしいです。」

(取材:米田元気)

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