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 14日(日)に東京競馬場で行われるヴィクトリアマイル(GI)に出走予定のミッキークイーンについて、調教後の関係者への共同インタビューの内容は以下のとおり。

●ミッキークイーン(池江泰寿調教師)

◎阪神牝馬ステークスは快勝でしたね。
感動しました。いろいろなことがありましたし、ようやく復活してくれましたからね。

◎1年6ヶ月ぶりの勝利でしたね。
そんなに長かったですか。良く本当に頑張ってくれたなと思います。去年のヴィクトリアマイルの後、宝塚記念を目指していたのですが、捻挫して靭帯を傷めまして、かなり重篤な状態だったので引退も考えたのですが、牧場のスタッフが良く治してくれて。エリザベス女王杯も本当によく頑張ってくれましたが、その後有馬記念の前あたりからしっかりとウッドチップコースでも追えるようになりましたし、今は患部も固まって心配なく調教もしっかり積めるようになりましたね。

◎阪神牝馬ステークスは休み明けの勝利でもありましたね。
休み明けはあまり動く馬ではないのですが、しっかり調教が積めたのが大きかったのでしょうね。完全復活もしてますし、年齢を重ねて精神的にも落ち着きが出てきていますので、完全復活というより昔以上に能力を出せる状態になっているのではないかと思っています。

◎年齢を重ねた部分で、レースにいい影響が出ているのはどういう点でしょうか?
精神的に落ち着いているので飼い葉もしっかり食べますし、食べた分がしっかり実になっています。一番大きいのはゲートでしょうね。ゲート内の駐立が安定してきたということだと思います。

◎勝ってから1ヶ月経ちましたが。
レース後は厩舎で在厩のまま調整をしています。今日は単走半マイル(併走馬なく1頭で800メートル)で馬なりの調整だったのですが、先週、先々週はウッドチップコースで長めの距離をびっしりやってます。もちろん、前回レースを使った上積みもありますのでいい状態で臨めそうです。

◎先週はどんな感じだったでしょう?
しっかり息を作っておかなくてはいけないので心肺能力を高め、1週前にしっかりやることで筋肉量を増やすこととか、精神的にも競馬に向かって行くように「闘魂注入」のようなことを施しました。

◎そして、今週(今日)はどんな意図だったのでしょう?
実質的な「追い切り」は先週終わっていますので、緩やかに気道が収縮している部分をもう一度広げてあげるという意味で「ブロウアウト」ということをしました。

◎去年と同じステップでの今回のGIですが、内容はかなり違っていますか?
去年はマイルのレースは久々だったのでまだ対応できていない所があったのですが、去年マイルを2回経験して今年はしっかり対応できていますし、ゲートの駐立が良くなって五分に出られるようになっているのも大きいと思います。

◎去年は放牧に出てのレースでしたが?
去年はまだ精神的に不安定でしたのでレースの後は牧場でゆっくりさせてからでないと次のレースに向かえなかったのですが、そのへんの心配もなくなってきたということですね。

◎ミッキークイーンの強調できる点は何でしょう?
勝負根性だと思います。気持ちで走っているのだと思います。

◎先ほど、浜中騎手が「また、ミッキークイーンとGIに挑戦できる」という喜びを語ってくれましたが?
去年は浜中騎手も怪我があったりと厳しい1年だったと思います。ミッキークイーンも去年1年間未勝利で厳しい年でしたから、このコンビが再びまた笑顔でレースを終えられることを見てみたいと思います。

◎どんなレースを期待されますか?
ゲートは安定してきたと言ってもやはりゲートでしっかり駐立して五分に出ることと、加速に時間がかかるので助走のできるスペースをしっかり確保して早めにふかして行くという、この2点だと思います。

◎レースへの期待は?
おそらく1番人気に推してもらえると思います。2年前はGIを2つ獲らせてもらってJRA賞も頂いたのですが、去年は未勝利でファンの皆さんの期待を裏切りました。今回は何とかファンの皆さんの期待に応えて、ミッキークイーンが牝馬ナンバーワンだということを証明したいと思っています。

(取材:佐藤 泉)

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