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7日(日)東京競馬場で行われるNHKマイルカップ(GI)に出走予定のアウトライアーズ(牡3、美浦・小島茂之厩舎)について、追い切り後の関係者のコメントは以下の通り。

○アウトライアーズについて小島茂之調教師
「(最終追い切りについて)
通常だとこの時期の3歳馬は気負ってきて、どうやって落ち着かせるかに重点を置くことが多いのですが、相変わらず皐月賞前と同じく落ち着きがあったので、少し踏み込んで、しっかりやっていいのではないかということで田辺騎手と話しました。前に2頭を置いて、あとは田辺騎手に任せて、しっかりやってもらいました。(4ハロン50秒台というタイムについて)前半は内を通った分で、外を通っていればもう少し時計はかかったでしょう。何よりも、本番前にしっかりやれたということはよかったと思います。

(皐月賞を振り返って)
いいポジションで行けたと思います。ただ、馬場的に前が有利であったことと、外を回った馬よりも内の馬のほうが伸びていたことを考えると、この馬には向かなかったのかなと。それに、距離の面ももしかしたらあるのかなと思っています。

(距離適性に関して)
未勝利戦は2000mで勝っていますし、上のクラスでも2000mでいい勝負をしていますが、上にいけばいくほど層も厚くなってきますからね。今でも2000mに対応できないことはありませんが、強いメンバーに入ったときは、競馬がし易いのは1600mなのかなと思っています。

(NHKマイルカップへの参戦について)
未勝利を勝ったあとのレースから気負いが強くなってきました。血統的背景もあり、馬と喧嘩してレースするよりは、気分良く走れるレースをと田辺騎手とも話し合って、早いうちにこういう選択になりました。

(東京コースについて)
1度走ったときはかかり気味になっていましたが、あのときは前に馬がおらず、ずっと気負って走っていました。それで3着でした。今回は1600mで、持ち味がもっと生かせるのではないかとイメージしています。

(好走のポイントは?)
これだけ攻めてきたので、程よい気合ですね。逆に落ち着きすぎていても、マイル戦ですし...。程よい気合で。当日、パドックから返し馬での雰囲気が良ければ、力を出せると思います。

あとは田辺騎手が馬を信じてくれているので、お任せして、我々も残りの数日間、やれることをやっていきたいと思います」


○アウトライアーズについて田辺裕信騎手
「(追い切りに騎乗して)
もともと調教で動く馬なので、前の馬を見ながら反応を確かめて、雰囲気と息遣いを確認しました。気持ちの面での上げ下げがいい意味であまりなく、落ち着いていて平行線なのはいいですね。前回も動き自体は悪くありませんでしたが、2000mという距離に対しての不安などがありましたし、今回の距離短縮はこの馬にとってはプラスだと思います。

(前走の皐月賞について)
皐月賞の週は時計が出る馬場で、この馬自身も脚を溜めているつもりだったのが道中なし崩しに脚を使わされ、持ち味である最後のキレがあまりありませんでした。
1600mなら、折り合いなどの不安がなくなりますから、この馬にとってはプラスだと思います。

(東京コースについて)
東京以外に新潟でも走っていますし、右回り左回りは特に注文がつきません。この馬にはいいときも悪いときも乗せてもらっていますが、落ち着いていて元の状態にリセットされるところはおとなになったと思います。皐月賞から切り替えて、今回のレースに臨めそうです。

(レースでのポイントは?)
中山とは馬場状態も違いますから、中山で走れた馬が東京を苦にすることがあるかと思います。この馬はいろいろな馬場で走ったことがあるので、そのあたりは強みになりそうです。皐月賞では結果を出せませんでしたが、得意の距離で挽回したいと思います」

(取材:小塚歩)

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