【皐月賞】栗東レポート~カデナ(福永祐一騎手) [News]
2017/04/12(水) 17:15
16日(日)に中山競馬場で行われる第77回皐月賞(GI)に出走予定のカデナ(牡3、栗東・中竹和也厩舎)について、追い切り後の福永祐一騎手のコメントは以下の通り。

・福永祐一騎手
(騎乗した3戦を振り返って)
「初めて東京で乗せてもらった時に、少し窮屈なところがありまして、追い出しが遅れた中で、非常に良い走りを見せてくれていました。高い素質を感じましたし、次に重賞に挑戦するにあたっても十分にチャンスのある馬だなと思いました。

 (ラジオNIKKEI杯京都2歳Sは)少頭数の中で、まだ折り合いに気をつけなければいけない状態でした。スタートしてからの位置取りが鍵になると思っていました。道中もだいたいイメージ通りの流れになって、相手と見ていた馬の真後ろを取れました。その中で折り合いに専念するだけで良い状況でレースができました。最後は期待していた通り良い脚を使ってくれました。まだまだ課題はあるなと思いましたが、そういった中で重賞を勝ってくれましたので、非常にクラシックシーズンが楽しみになる勝利だったと思います。

 (弥生賞は)抑えると嫌がる素振りなどを見せていたので、そういった面を解消したいということで、馬が私に慣れてもらう意味もあって、調教から参加させてもらいました。調教ではそういった面を出さないようになっていましたし、その中でどういったレースができるのかなと思っていました。正直、目一杯攻めて仕上げていない状態だったので、体には余裕があるのかなとは調教の段階では思っていました。当日、返し馬に行くときっちりと動ける態勢になっていましたので、こちらが思っている以上に自分で体を作るタイプなのかなと思いました。レース自体は予想通りのスローペースで、どういった状態で我慢できて、最後良い末脚を使えるかというところを一つのテーマに掲げていました。道中で動きがあるようなレースでしたが、その中でもしっかりと我慢が利いて、最後は本当に良い脚を使ってくれました。正直、先を見据えた状態の中できっちりと勝ちきってくれたというのは、高いポテンシャルを改めて感じました。

 軽い、鋭い末脚があります」

(調教過程を振り返って)
「先週、強い負荷をかけて、今週は馬なりから強目ぐらいでとは中竹調教師とも話をしていました。今日は朝から非常に馬場コンディションが悪いと聞いていましたので、どういった動きを見せてくれるかなとは思っていましたが、タイム、動き、ともに良い最終追い切りができたのではないでしょうか。
 (上積みは)あると思います」

(今週のレースに向けて)
「頭数もペースもおそらくタフになると思いますし、勝ち時計もだいたい2分を切るような形になります。今まで経験していないような厳しいレースになると思いますが、そういった中でどういった走りができるかだと思います。コンディションに関しては、一度使われたことで馬が非常に素軽くなって、良い動きを見せています。調整に関しても、予定していた調教メニューを順調に消化できています。非常に良いコンディションで迎えられると思いますので、楽しみです。

 怪我した直後に、オーナーからは"仮に弥生賞に間に合わなかったとしても、本番はお前で行くから"という声を掛けて下さっていました。実際は順調にリハビリなどができまして、弥生賞に間に合って結果的に勝たせてもらうことにもなりました。そういった思いをずっと以前から持って下さっているオーナーなので、やはりこのチームで大きいタイトルを獲りたいという思いは非常に強くあります。

 天気によってずいぶん馬場状態が変わると思いますが、当然あのような軽い走りをする馬なので、重馬場よりは良馬場の方が良いのは間違いないです。ただ、そうは言っても与えられた条件下で走るのが競馬だと思いますし、あの馬にかける期待も大きいので、どのような条件でも走れる強い馬になってほしいという思いもあります。そうなれる器だとも思っています。枠、馬場状態、流れ、どんな形になってもきっちりと結果を出せるように一緒に力をつけて頑張っていければなと思っています。

 順調に来られているのが何よりで、なかなか簡単ではないですが、非常に馬の精神状態も落ち着いていますし、厩舎スタッフとも良いコミュニケーションを取れて、良い雰囲気の中で調整ができています。あとは競馬で結果を出すというところまで今週は上手くいっています。どんな走りをしてくれるか、非常に私自身も楽しみにしていますし、人気を背負う馬の一頭だと思いますので、それに恥じない走りができるように一緒に頑張りたいです。

 未対戦の馬が多いですし、成長過程の時期にある馬たちのレースですから、なかなか読みづらいところもあります。今の段階では相手がどうのというよりは、カデナが今年2戦目を迎えるにあたって非常に良い臨戦過程を踏めていますので、どういった走りを見せてくれるのか、そちらの楽しみの方が大きいです。それを体感できるのは自分だけなので、春の大目標はダービーに置いている馬ですが、そこに向けてもどんな走りをしてくれるのか。スタートが少し課題のある馬ですが、中間もスタート練習をしてもらっていますし、そういった成果がどう出るかなど、まだまだ先のある馬ですから、その過程の一戦ではありますが、GIなので結果を求められるレースでもあると思います。上手くバランスを取りながら良いレースができれば良いなと思っています」

(取材:米田元気)