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 16日(日)に中山競馬場で行われる第77回皐月賞(GI)に出走予定のアウトライアーズ(牡3)について、騎乗予定の田辺裕信騎手、小島茂之調教師の追い切り後のコメントは以下の通り。

(田辺裕信騎手)
・前走を振り返って
未勝利戦の時に1600、2000mと使って、そこはうまく溜めも利きましたが、そこから気が入ってきて、前走は皐月賞を意識して距離を延ばし、1800mがどういう風に出るのか、というのが課題のようなところはありました。調教から思ったよりもおっとりしてきて、いい意味で言うと"1600mっぽくないな"という感じがしたので、前哨戦なので勝ちたかったですけれども、そこを使って皐月賞にいい形で向かいたいと思っていたので、最低限良かったと思います。
・2000mへの希望は見えましたか
1800mも2000mもあまり変わらないなと思っていますので、当日の雰囲気次第ですが、特に入れ込んでいる様子も無く、息持ちも良いので調子は上がっていると思います。
・追い切りは
先週も自分で乗って、終いは強めにやって良かったのですけれども、今日も追われて、意外と落ち着いて走っていて良かったと思います。
・今回の作戦は
前回が負けてしまったので、人気が落ちてマークが薄くなったりするのは、この馬にとってはプラスで、戦略も立てやすいと思うので、レースの流れ次第になりますが、いろいろと考えて行きたいです。
・枠順の希望は
特に無いです。馬場状態もありますし、馬場のいいところから発走させたいと思うので、真ん中より外が欲しいかな、というくらいで、特にここ、というのはないです。
・勝てば田辺騎手自身にとっても初のクラシック制覇になりますが
ここだけにとらわれず、新馬戦から素質は感じていた馬ですので、ここまで順調に来られたのは嬉しいですし、皐月賞はクラシックの始まりで、どうつなげていくかだと思うので、自分の気持ちよりも冷静に乗りたいと思います。
・ファンの皆さんへひとこと
GI路線に乗るのではないかと思って、去年の夏から乗ってきましたが、良い成長を遂げてくれて、やっとスタートラインに立てたな、という感じなので、一緒に大きいところを取れたら嬉しいです。

(小島茂之調教師)
・前走を振り返って
休み明けだった分、少しキレがなかったかなという感じはします。しっかり調教をやってきたことと、最後には2着にちゃんと来てくれたので、そこは評価していいと思います。
・中間の調整は
疲れもそれほど無くて落ち着いていたので、早い時期から時計を出してきました。内容は濃い調教をやってこられたかな、と思います。
・追い切りは
中間に落ち着きすぎている部分が気になりました。本来はカッカするタイプなので、注意して調教をしてきましたが、すぐに落ち着いてしまうというか、(本来は)すごくいいことなのですけど、そこがいいのか悪いのか、先週、田辺ジョッキーも「すごくふわっとしているな」と言っていました。(今日は)2頭を目標にして、抜いても抜かなくてもいいし、心臓、身体はできているという獣医さんからの太鼓判ももらっているので、騎手に任せました。スタートしてちょっと置かれて後ろからになりましたが、ゴールを過ぎて併入くらいになったと思います。気持ちはよく言えば落ち着いている、気になる言い方をすれば「気持ちが乗ってこない」という感じでした。田辺騎手は「何も知らずに、初めてこの馬に乗ったとしたらすごくいいですよ」ということだったので、私もやることをやってきましたし、しっかり攻めてこられたので、やり切って出走させられると思っています。元気が無いわけではなく、暴れる部分も見せるので、火が付いた後の戻りが早く、走ってからのムキになる度合いが減っただけなので、距離が延びていい方に出てくれるのではないか、と思っています。
・中山コースへの適性は
いい競馬をしていますが、2000mだったり1600mだったりその時の精神状態に合わせて距離を分けましたが、落ち着いた状態で一度勝っている2000mを使えるということなので、実績がある分、気持ちは楽です。
・相手関係は
うちの馬にまで人気が回ってこなさそうなほどメンバーが揃っているので、レースを楽しみに、そういう意味では不安要素が無いので、さあどういう結果が出るのだろうな、混戦で牝馬もいる中で、どんな競馬ができるのかな、というファン目線の他の意味があります。
・作戦は
以前より落ち着いてきて、スタートしてふわっと出て行くので、行く気が無ければ行かなくてもいいのではないか、という話をしていました。競馬に行ったらいつもどおり自ら中団に行くかもしれませんし、促していくタイプの騎手でもないので、馬のリズムを守って、中団よりは後ろになるのかな、と思っています。
・枠順は
枠が決まると良かった悪かったという話になるので、今は無事に出られればいいと思っています。
・雨の予報もありますが
血統からみてもこなせるのではないか、と思いますが、この時期の競馬は「こなせると思っていたのに」ということもあります。今は良馬場でも悪くなっても対応できると思って、週末を迎えられるので気分としては楽です。
・レースへの抱負を
応援してくださる方も少なからずいらっしゃると思うので、そういう方たちの期待に応えられるように、調教はしっかりとやってこられたので、当日はどういう状態でどんな走りをするのか楽しみにしています。応援をいただければと思っています。

(取材:山本直)

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