【皐月賞】栗東レポート~ファンディーナ [News]
2017/04/12(水) 16:31
16日(日)に中山競馬場で行われる第77回皐月賞(GI)に出走を予定しているファンディーナ(牝3、栗東・高野友和厩舎)について、追い切り後の高野友和調教師と騎乗予定の岩田康誠騎手のコメントは以下の通り。

・高野友和調教師
(牝馬の挑戦で注目は感じているか?)
「感じています。感じていますが、あまり自分にプレッシャーをかけたくないので、自分では情報は仕入れないようにしています」

(3戦3勝を振り返って 新馬戦)
「事前のゲート練習などをやっていましたが、出たことがなかったので、ほぼ出遅れるなと思っていました。それで、岩田ジョッキーに唯一お願いしたのが、"たぶん出遅れると思う。ただ引っ掛かることは絶対ないと思うので、少なくとも馬群に取り付いて競馬をしてほしい"ということでした。実戦に行ったらスポーンとスタートを決めたので、あれ予定と少し違うなという感じでした。事前の調教から能力は感じていたので、競馬に行って、その感じた能力を気性的にスムーズに実戦で出せるタイプの馬だというのは確認しました」

(つばき賞)
「メンバーと枠を見ると、外枠に少し速くて能力のある馬がいました。ジョッキーとも話しましたが、おそらくそれが行くだろうと。であれば、それを見ながらで良いのではないかというのはありました。本当にその通りになったのですが、ペースはスローだったのですが、能力を信じていましたし、直線に向いて少ししてからすぐ反応を見せました。スローで普通ならば厳しいレースになりそうなところですが、見ていて安心感はずっとありました」

(フラワーC)
「レース内容というよりは、初めて輸送をして、馬の形や雰囲気などを見たいなと思っていました。レースに関しては、良いパフォーマンスを出せるような状況でゲートまで行けました。結果は、馬の能力を信じれば出るかなと思って見ていました。外枠だったので、スムーズに小細工せずにという感じでジョッキーも進めてくれました。馬はそれほどストレスなくクリアできたのではないかと思います」

(調教過程を振り返って)
「年明けから中3週、中3週で使っていて、しかも3走目は重賞で輸送を挟んでいますので、(今回は)すでに仕上がっている状況です。ですから、調教で能力アップを目指そうとか、そういうことは考えずに、本当に調整というか、馬の状態を適度に保つという感じでこの中間はやれば良いなという感じでした。1週前からそれほどやらずに、整える程度という感じでした。ただ、併せ馬を用意して気を抜かないようにはしました。良い1週前追い切りはできました。
 今日も、まずやりすぎることはないだろうということで、無理しないようにという指示は出しています。馬場状態を見たら、今日の坂路のチップは正直酷いというか、時計はまず出ないという馬場でしたので、普通に乗っているだけでいいという馬場でした。とにかく無理せず安全に乗ればいいという感じでした。1週前と同じように、先行馬を用意して、乗り役には一歩ずつ確認しながらミスステップしないようにという指示をして、無理なく良い調整ができたのではないでしょうか」

(今回のレースに向けて)
「ペースが上がってから対応できないという気性ではないので、そこは大丈夫かなとは思います。乗り役の意のままに動ける馬ですから、ペースが遅かろうが速かろうが対応はおそらく容易にできると思います。
 潜在能力はすごいものを感じます。ただ、やはり牝馬ですから、馬体の完成には程遠くて、現状は素質だけで3つ勝たせてもらっている形です。まだまだ調整に関しても油断できないですし、ひ弱な面も多々抱えています。ただ、その素質でこれだけのパフォーマンスを見せるので、本当にパンとしたらそれだけすごくなるのかなという感じは持っています。
 これまで1800mのレース内容からすると、ペースやレースレベルの違いはあるとは言えども、楽をして勝てています。距離に関してはもう1ハロン延びても対応はしてくるだろうという見立てです。コースに関しては、一度経験しているので、何も問題なくこなすと思います。
 (馬場が渋った場合は)やってみないと分かりませんが、これまでも良でも少し時計がかかる馬場もこなしてきましたし、こなすのではないかという前向きな見立てはしています。
 (牝馬69年ぶりの制覇について)歴史的なことというのは、私たちはあまり意識していません。というのは、若い3歳牝馬なので、まだ状態が不安定なところがあります。とりあえずファンディーナ号の力を発揮させる状況に持っていくこと、その一点に集中していますので、相手が牡馬だからとか、歴史的なこととかは全く考えず、馬との対話だけを考えています。
 無事ここを走れたら、ダービーに行く予定です。
 馬主も生産者の方もこの馬、この一族にかける相当な期待は受けています。それに応える義務が我々にはありますので、きっちりとその義務を果たした結果が、応援してくれるファンの皆さんにも応えることだと思っています。精一杯の仕事をしたいと思っています」


・岩田康誠騎手
(牝馬として挑む今の気持ちは?)
「すごいチャレンジなので、本当に大事な一戦だと思います」

(新馬戦の印象は?)
「本当に強い内容で勝たせていただきました。
 逃げる形になったのですが、それほど無理せず行けましたし、道中もスムーズにレースができたと思います」

(前走のフラワーC1着を振り返って)
「あのレースでどのようなレースをするのかというのはありましたし、それ相当の強いレースをしないと次のステージに進めないというのはありました。
 フラワーカップの時にパドックや輪乗りで少し入れ込みがあったのですが、レースに行ったらすごく冷静にレースができたと思います。
 一完歩のストライドが大きいので、3~4コーナーではもう少しじっとしていようと思っていたのですが、もう馬が行く気になっていたので、行かせて加速しました」

(この馬の乗り味は?)
「冷静というか、全然引っ掛からないことが一番の印象です」

(今回のレースに向けて)
「初めて牡馬の一線級と戦うので、どういうレースをするのかというのは楽しみがあります。この馬の能力を信じて乗るだけです。
 この馬のスタイルを崩さずスタートして、この馬のリズムを守れば前々でのレースになるのではないかと思います。良いパフォーマンスをしてくれるのではないでしょうか。
 火曜日に一回乗せていただいて、すごく落ち着きがありました。坂路、Cウッドというメニューをこなしました。
 (これまで乗ってきた名牝に)似たような背中をしていますし、スピードもパワーもありますので、名牝になれるような器だと思います。
 強い相手ですが、この馬の能力を信じて頑張ります」

(取材:米田元気)