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16日(日)に中山競馬場で行われる第77回皐月賞(GI)に出走予定のスワーヴリチャード(牡3、栗東・庄野靖志厩舎)について、追い切り後の庄野靖志調教師と騎乗予定の四位洋文騎手のコメントは以下の通り。

・庄野靖志調教師
(皐月賞を迎えるにあたっての気持ちは?)
「まず、馬がここまで本当に順調に来られています。このまま無事に行って、皐月賞は大きな舞台ですが、楽しみに迎えられると思います」

(前走の共同通信杯1着を振り返って)
「東京スポーツ杯2歳Sで2着という結果でしたが、それに関してもジョッキーといろいろ話しました。課題も見つかりましたし、次につながる良い競馬ができたのではないかと思います。実際、共同通信杯も良いレースで、最後は余裕があるくらい強い競馬ができたので、良かったです。
(東京スポーツ杯2歳Sの時は)ジョッキーも"少し勝ちを意識して、早めに動いた分、最後は少し脚が上がってしまった"という話をしていましたし、どうしても右の方にもたれる癖もあるので、その辺を矯正しながらという形で次に臨めました。
ゲートは相変わらず早い方ではなかったのですが、促して行って、良い位置を取れました。そこで十分我慢ができて、脚も溜まっていましたし、最後も抜け出す脚は本当に速かったので、安心して見ていられました。
一瞬のギアチェンジというか、スピードを上げるところはすごい馬なので、反応の良い馬です。あとはそのスピードをどれだけ持続できるかというところだと思います」

(前走後の調整について)
「2ヶ月休ませてもらいました。最初の2週間ほどは軽くリフレッシュ放牧をさせてもらいました。早めに栗東へ戻しまして、それからはじっくりと丹念に乗ってきたので、十分良い仕上がりでは臨めると思います。
一戦一戦、馬も競馬を覚えてきました。四位ジョッキーも馬に競馬を教えるような形で4戦を戦ってくれました。見るからに良くなっているという印象を受けます」

(調教過程を振り返って)
「1週前は、2頭先行させて目標に置きました。長めからしっかりと負荷をかけたかったので、大外を回りましたが、しっかりと時計を出して、十分な負荷をかけられたかなと思います。
今日は前に1頭目標を置いて、3~4馬身後方からでした。今日はとにかく折り合いと、並走してからの手応え、そして反応、直線でどのくらい手前を替えるかなど、どういう動きをするかというのもジョッキーに確認してもらいました。十分な調教ができていると思います」

(今回のレースに向けて)
「中山のコースは初めて走らせてもらいます。阪神2回、東京2回使わせてもらって、どちらとも2回目の方が馬の雰囲気は良かったです。初めての場所に不安がないわけではないですが、最近は馬もずいぶんどっしりと落ち着いてくれているので、あまり気にせず行けるのではないでしょうか。
少し右にもたれる面などがあるので、左回りの方が得意なのかなというところは見受けられます。今日の追い切りでも最後は結局、右手前だったのですが、内にもたれることはなく、真っ直ぐ走れていました。中山のコースでも十分に力を出せると思います。
ゲートがあまり速くない馬なので、四位ジョッキーも前回で少しゲートを出てから促してくれたように、中山を意識したような乗り方をしてくれました。好位から中団ぐらいにつけられたらいいかなと思います。
ベテランジョッキーですし、新馬の時から4回ずっと乗ってもらっていますので(心強いです)。
やはりGI、クラシックですから、皆強いと思います。まずは無事に当日を迎えて、しっかり走ってくれたら良い結果がついてくれば良いなと思います。
馬はここまで順調に来られましたし、厩舎自身も初めての春のクラシックということで、一生懸命取り組んでいます。馬の状態もここに来てグンと良くなっていますので、良い結果が出るように頑張りたいと思います」


・四位洋文騎手
(ここまで4戦を振り返って)
「期待の大きい馬です。新馬戦は勝てませんでしたが、2戦目は勝ってもらって、その後は東京で重賞を二つ使いました。前走に関しては本当に良い内容で勝てましたし、満足しています。
なるべく負担をかけずに勝ちたかったレースなので良かったです。
非常にパワフルですし、最後の直線は良い脚で来てくれるので、その辺は頼もしいと思っています」

(最終追い切りを振り返って)
「先週は結構一杯にやっているので、今週は輸送もありますし、なるべく負担をかけないで良い感じで前の馬を追走しました。終いも馬なりで良い感じでフィニッシュできたので、良かったと思います。
元々予定していたローテーションですし、あそこ(共同通信杯)を勝ってじっくり調教はできていると思うので、良い感じで来ていると思います」

(今回のレースに向けて)
「中山の皐月賞というのは、どうしてもごちゃつくというか、東京と流れも違います。スワーヴリチャード自体、まだそんなに器用さがないので、どちらかと言うと東京のような広い競馬場の方が競馬がしやすいのかなという感じはします。頭数が多いですし、何とか自分で上手に乗って捌ければ、十分にチャンスはあると思います。
あまり枠は考えていませんが、今回はGIですし、戦ったことのない馬がほとんどなので、そう甘くはないでしょうし、周りも強い馬ばかりです。春は二つ、皐月賞とダービーという予定なので、ダービーに向けてはここでも良いレースをしてもらわないと困りますし、私もこの馬に期待しています。
本当に強い馬ばかりなので、いろいろ作戦を練って、後は、当日はなるべく良い馬場でやりたいというのが願いです。
やはりどうせなら良馬場でやりたいです。
皆が期待する中で、新馬からずっと良い感じで来ているので、クラシックを意識させてくれます。何とかここも頑張ってもらいたいです。
たくさん強い馬がいますが、私の馬も頑張れると思うので応援してもらいたいです」

(取材:米田元気)

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