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 10日(日)に東京競馬場で行われる第20回NHKマイルカップ(GI)に登録をしているニシノラッシュ(牡3、美浦・田村康仁厩舎)について、追い切り後の田村康仁調教師のコメントは以下の通り。

(前走のクロッカスS1着を振り返って)
「仕上げに関しては、非常に満足の行く状態で臨みました。しかし、直線で前が詰まって詰まって、3回ぐらい切りかえしたと思います。普通だったら無理かなという感じでしたが、よく差し切ってくれたなと思っています」

(前走後の調整について)
「別に脚元に問題はありませんでしたので、予定通りに放牧へ出して、厩舎に戻してまいりました。
馬自体は非常にテンションが高くなって、やる気を前面に出すタイプなので、競馬を使った後はとにかくテンションを一回下げてあげようということになりました。放牧に出て、ゆっくりさせて、気持ちをリラックスさせて、少しフワッとさせるようなことを主にしました。調教もそういう形でしていました。非常に前向きな馬なので、休み明けでも全く問題なく走れます。そういう点では心配のない馬です」

(最終追い切りについて)
「その前の週ぐらいからかなり気合いが入っていまして、動きも抜群でした。だいたい仕上がりつつあるというところまで来ていて、今日も予定通りできました。これでバッチリ出来上がりました。
前半はそんなに行かせないでおいて、終いだけは良い形のフィニッシュにしてほしいという指示を出していました。やればやるだけ動いてしまう馬なので、この54秒台前半の時計というのは、馬にとっては非常に良い形のフィニッシュができたと思います。疲れることなく、それでいて負荷もきちんとかけられました」

(馬が成長したところは?)
「デビューした時から、本当に前向きな馬です。その部分は決して萎えることがなく、それでいてジョッキーの指示にきちんと応えてくれます。経験を積んだことによって、自分の思い通りにならないような競馬もあると思うのです。前回のように前が詰まって、普通だったら嫌になってしまうと思いますが、それでもきちんと反応して、加速することができます。良い状態で、精神的にも成長したのではないでしょうか」

(東京の芝1600mについて)
「前回、東京で勝っているので、左回りに対する心配もありません。あの馬はもしかしたらベストが1400mなのかとも思っていますので、その200mを無駄のない走りにして、体力を温存して、いかに最後で末脚を爆発させるかということを考えていきたいです。
現状は1600mまでもつと思っています。しかし、やはり相手が皆強いですからね。そうなってくると、どうやってそこを上手く捌いていくのかというところになるでしょう。あの馬にとって良い流れになれば良いですね」

(この馬の持ち味は?)
「前走の競馬のように、自分に不利な状況でも騎手の指示に対して素直に従ってくれます。ギアの上がりが非常に良いものですから、前半で上手く脚が溜まれば、終いは弾けるのではないでしょうか。そういう展開になれば、ライバルは強いですが、頑張れるのかなと期待しています。一生懸命に仕上げて、当日はバッチリな状態で臨みます。どうぞ皆さん応援して下さい。よろしくお願いします」

(取材:米田元気)

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