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2日、川崎競馬場(晴 良)ではダートグレード競走、第18回スパーキングレディーカップ(JpnIII ダート1600m)が行われ、3番人気サウンドガガ(JRA)がクビ差逃げ切って、初の重賞挑戦でタイトルを獲得した。

スタート後のホームストレッチで、サウンドガガが外枠から楽に主導権を握る。エスメラルディーナ、アクティビューティ、カチューシャと続きJRA勢4頭が先行する。直後に船橋アスカリーブル、大井レッドクラウディア、浦和マイネエレーナが続き、向正面までほぼこの隊列で進む。3コーナーでペースが上がったところで内からするするとカチューシャが進出し2番手に上がる。サウンドガガは余力を残して直線へ。逃げ脚は衰えず、直線懸命に追うカチューシャと後続を引き離してのマッチレースを演じ、クビ差退けて逃げ切った。勝ちタイム1分39秒4、勝利騎手は武豊(JRA)。武豊騎手と佐藤正雄調教師のコンビは、先週の帝王賞(大井)を勝ったワンダーアキュートに続いて2週連続のダートグレード競走勝利となった。

2着に2番人気カチューシャ、この馬も重賞初出走だった。7馬身離れた3着に内から追い上げた7番人気マイネエレーナ。1番人気エスメラルディーナは勝負どころで遅れ、7着に終わった。

サウンドガガはアメリカ生まれ、父Roman Ruler、母Whistle Call(母の父Phone Trick)、牝5歳黒鹿毛馬。JRA栗東・佐藤正雄厩舎の管理馬。昨年暮れにオープン入り。これまでの3着以内は全てダート1200mで1400m以上では結果が出ていなかったが、今回は距離もこなして重賞初出走で初制覇となった。通算成績は19戦7勝。武豊騎手はこのレース4勝目、佐藤正雄調教師は初勝利。

<レース後の関係者のコメント>

1着 サウンドガガ 武豊騎手
「嬉しいです。馬にとっては初めてのことが一杯ありましたが、調子がよく、こなしてくれました。1200mしか勝ったことがないので距離を意識して乗りました。半端な位置につけるよりは逃げたほうがいいと思っていました。ゴール前は一杯でしたが、これを凌いだのは大きいです。地方競馬、ナイター、左回り、全て初めてだったので大きな収穫です。賞金も獲得できましたし、今後が楽しみになりました」

佐藤正雄調教師
「期待していましたが、距離は少し長いと思っていました。持ち前のスピードを生かせれば理想的だと考えていました。前走のあと短期放牧に出し、ここに向けて仕上げてきました。ゴール前では差されたかと思いましたが、ジョッキーのガッツポーズを見て勝ったとわかりました。馬は精神面も落ち着いて、これからもっと良くなってくると思います」

2着 カチューシャ 三浦皇成騎手
「どうやってもこの展開になると思ったので、腹を決めてインコースを通りました。手応えとコース形態から、相手はサウンドガガだけだと思っていただけに、交わせず残念です。馬自身は力をつけていて、最高の走りをしてくれました。ナイターも気にせず、大人になっています」

3着 マイネエレーナ 坂井英光騎手
「器用ですが繊細な面があるので、スムーズに運べて速い流れになってくれたのがよかったです」

4着 アクティビューティ 吉田隼人騎手
「スタートしてからの反応が良くありませんでした。ゲートで少し待たされたのが影響したのかもしれません」

7着 エスメラルディーナ 戸崎圭太騎手
「敗因は分かりません。状態は良かったのですが、交わされる前から反応がありませんでした。これだけの支持をして頂いたのに、申し訳ないです」

(取材:山本直)

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