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 4日(祝・木)、園田競馬場(天候・晴、馬場状態・良)で行われた3歳馬によるダートグレード競走=第18回兵庫チャンピオンシップ(JpnII・1870m・1着賞金2800万円)は、地元兵庫から4頭、JRAから5頭、他地区3頭の合わせて12頭が出走した。

 スタートで、JRA勢ではシゲルコングが出遅れ、タガノディグオも出負け気味となった。先行争いは、ノーブルサターン(JRA)がダッシュを利かせて先頭に立つ。これを追ってナチュラリー(兵庫)が2番手、3番手にクイーンマンボ(JRA)がつける。その後ろに1番人気のリゾネーター(JRA)、後ろから追い上げたタガノディグオが5番手に続いた。

 1周目の正面スタンド前から1~2コーナーにかけて、馬順は変わらず進んだ。しかし、向正面の中ほどになると、リゾネーター鞍上の木幡巧也騎手の手が激しく動き始める。これを交わしてタガノディグオがポジションを押し上げる。馬群がバラけて、かなり縦長の展開になっていく。

 2周目の3~4コーナー。ノーブルサターンが先頭。2番手クイーンマンボ。3番手タガノディグオとなった。後続は離れていく。最後の直線、逃げるノーブルサターンに、タガノディグオが2番手に上がりこれを追い詰める。ゴール間際で前が入れ替わった。タガノディグオが3/4馬身差し切って優勝。勝ちタイムは2分00秒6。鞍上はJRAの川島信二騎手。3番人気だった。2着に5番人気ノーブルサターンが粘り、3着に2番人気クイーンマンボ。1番人気のリゾネーターは4着に敗れた。

 勝ったタガノディグオは父エンパイアメーカー、母タガノティアーズ(その父タニノギムレット)という血統の牡3歳・黒鹿毛馬。JRA栗東・宮徹調教師の管理馬。通算成績は10戦3勝(うち地方1戦1勝)。前走500万条件からの連勝で、重賞は今回が初挑戦での制覇となった。鞍上の川島信二騎手は、2012年のオースミイチバン以来、2度目の制覇を飾った。


★レース後の関係者のコメント
1着 タガノディグオ(川島信二騎手)
「前に強い馬がいるので、意識的にゲートを出ようと思っていました。馬もそれに応えてくれました。良い所に付けられましたし、良い結果が出ました。向正面では、木幡騎手(リゾネーター)の手が動いていたので、前にいる強い2頭に目標を切り替えました。いつも追い込みの競馬をしているので、自信を持って乗ることができました。まだ子供っぽく、返し馬に出ていく時は尻っぱねをするなど真っ直ぐ走ってくれませんでした。大人になりきれていないので、大人になってほしいです。まだ良くなってくれると思いますし、今後も楽しみです」

2着 ノーブルサターン(鮫島良太騎手)
「同型の(先行)馬が気になっていました。行くつもりではありましたが、シゲルコングがゲートを出ませんでした。今日は楽に行けて、イメージ通りに競馬ができました。時計の速い馬場よりは、(園田の方が)合っていると思います。前回は休み明けでしたし、今日は良くなっていて、動きも違いました。スムーズだったらこれぐらいはやれると思います。最後は伸びてはいませんでしたが、手前を替えてもうひと踏ん張りしてくれました。最後の50mぐらいで交わされましたが、目標にされた分だと思います」

3着 クイーンマンボ(北村友一騎手)
「砂の質が重たかったです。しかし、良い経験になりました。精神的にも成長しているので、今はどんな競馬でもできそうです。勝った馬は大柄なので、力のいるダートが合うのでしょう」

4着 リゾネーター(木幡巧也騎手)
「スタートをしっかり切って、ポジションも上手くいっていました。砂は被りたくなかったのですが、それは全然関係なく良い手応えでした。しかし、向正面ではペースが上がってついて行けなくなりました。体が大きいのもあるかもしれませんが、中山などではリズム良くまくっていけるのに対し、今日はそういうこともできませんでした。コンディションは変わらず、脚も使っているのですが、私が上手く誘導できれば変わっていたでしょうか。悔しいです」

(取材:米田元気)

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