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 23日(祝・水)、園田競馬場(天候・曇、馬場状態・良)で行われた2歳馬によるダートグレード競走・第18回兵庫ジュニアグランプリ(JpnII・1400m・1着賞金2200万円)は、地元・兵庫から3頭、JRAから5頭、他地区4頭の合わせて12頭が出走した。

 スタートして、先手を奪ったのはJRAのネコワールドだった。これを追って北海道のローズジュレップが2番手。一旦前へ競りかけた1番人気のアズールムーンは3番手に控え、4番手にハングリーベンとJRA勢が続く。その他JRA勢では、ゲキリンが5番手、リンクスゼロは後ろから2頭目を進む。

 向正面では馬順が変わっていなかったが、動きがあったのは3コーナー。ゲキリンがポジションを上げたのを見て、その前にいたハングリーベンも動き始め、前の2頭に迫る。4頭がほぼ一団となって4コーナーから最後の直線へ。一方でアズールムーンがこの争いから遅れてしまう。

 ネコワールドを競り落としてローズジュレップが先頭に変わる。これに接近しようとするハングリーベンとゲキリン。この2頭の外から最後に北海道のバリスコアも加わり、3頭による2着争いになった。結局、ローズジュレップが振り切り2馬身差で優勝。勝ちタイムは1分29秒1。鞍上は兵庫の川原正一騎手。2着はハングリーベン。ハナ差の3着がバリスコア。2番人気のゲキリンが4着。1番人気アズールムーンは5着に敗れた。

勝ったローズジュレップは父ロージズインメイ、母タニノジュレップ(その父コロナドズクエスト)という血統の牡2歳・黒鹿毛馬。北海道・田中淳司調教師の管理馬。通算成績は7戦4勝(うち中央1戦0勝)。重賞は前走に続いて2度目の出走で初制覇。鞍上の川原正一騎手はこのレース初制覇となった。田中調教師は管理馬を2頭出走させ、JRA勢が揃う中1、3着と大健闘を見せた。

レース後の関係者のコメント
1着ローズジュレップ(川原正一騎手)
「JRA勢は強い馬がたくさんいるので、どのくらい通用するか楽しみにしていました。いくらかペースが速いと思いましたが、仕方がないと思っていました。終始十分な手応えがありました。直線ではひょっとして勝てるのではないかと思って追っていて、ゴールが遠かったです。強い内容で、十分収穫がありました」

3着バリスコア(田中淳司調教師)
「前に速い馬がいましたし、前回も控える競馬で結果を出していたので、テンから控える競馬をしました。あと少しで2着でしたが、上手に走ってくれました。まだまだこれからの馬です。体が弱いところがあってなかなか使えませんでしたが、来年、再来年と良い競馬をしてくれるでしょう」

4着ゲキリン(ルメール騎手)
「スタートで立ち上がって出遅れてしまいました。今日は前回よりリラックスしていました。最後は伸びてくれましたが、直線が短かったです。(コーナーが)きつい競馬場で1400mは短いと思います。地方競馬場なら1600mの方が良いでしょう」

(取材:米田元気)

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