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 7日(水)船橋競馬場(馬場状態:やや重)で行われた牝馬限定のダートグレード競走・第25回マリーンカップ(JpnIII ダート1600m)は、道中離れた後方から2頭目を追走した2番人気のJRAテオレーマ(川田将雅騎手)が直線一気の差し切り勝ちを決め、重賞初挑戦で初制覇を飾った。勝ち時計は1分38秒4。2馬身差の2着に3番人気のJRAマドラスチェック、さらに半馬身遅れた3着が、逃げた1番人気、連覇を狙った大井のサルサディオーネ、4着JRAフェアリーポルカ、離れた5着にJRAレッドアネモスという結果。

 勝ったテオレーマは父ジャスタウェイ母スターズアラインド(その父シーザスターズ)という血統の牝5歳鹿毛馬、栗東・石坂公一厩舎の管理馬。通算成績18戦5勝、重賞初挑戦で初制覇を飾った。

・レース後のコメント
1着 テオレーマ(川田将雅騎手)
「(久々の騎乗で)全然違う馬になっているのだろう、と思っていました。頭数も少ないですし、この馬のリズムで気分よく走れればと考えていました。ゲートは素晴らしく出ましたがあまり進んで行かず、前の馬は速かったのですが、リズム良く走っていたので問題ないと思っていました。直線は良い脚を使ってくれると思っていましたし、期待通りの脚でしっかりと前を捕まえてくれました。無事に重賞を勝つことが出来ましたし、この先もこの牝馬路線で活躍して行ってくれると思います」

1着 テオレーマ(石坂公一調教師)
「信じられない気持ちです。この馬は凄く器用ですし、初の地方競馬の馬場にも十分対応できると思っていました。(レースを見ていて)ヒヤヒヤしました。怖くて見ていられないくらいでした。本当に川田騎手がテオレーマを信じて乗ってくれて、素晴らしい騎乗でした。オープンで戦うにはもう少しボリュームアップさせないと、と思ってやってきましたし、それで結果が出て嬉しいです。父(石坂正元調教師)が作ってくれた馬だと思っていますし、十分味付けできる態勢になった時に引き継ぐことが出来たので、(父には)本当にありがとうと言いたいです。今後については馬の様子を見て考えていきたいと思います」

2着 マドラスチェック(森泰斗騎手)
「前を追わなければいけませんし、後ろも気にしなければいけなかったので、難しい立場になりました。勝ち馬の決め手は素晴らしかったです。申し訳ありません。残念です」

3着 サルサディオーネ(矢野貴之騎手)
「1600mは微妙に忙しいと思います。目標になる馬なので宿命です。息を入れるところがありませんでした。交わされてからも辛抱していましたし、持久戦になれば違うと思います。よく頑張ってくれました」

4着 フェアリーポルカ(和田竜二騎手)
「悪くはなかったです。ブリンカーをつけて行きっぷりも良かったですし、割と楽に行けました。ペースが速く、最後は止まってしまいましたが、ダートがダメという感じはありませんから、また使ってみたいと思いました」

5着 レッドアネモス(吉田隼人騎手)
「ゲートの反応は良かったです。スッと前に行こうと思っていましたが、二の脚で他の馬に内から入って来られました。最初はついて行けたのですが、向正面から3コーナー手前ぐらいから脚が鈍くなってしまいました。軽いフットワークなので本質的には芝の方が良いと思います」

(取材:米田元気、中野雷太)

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