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 船橋競馬場(天候・曇、馬場状態・良)で行われた古馬によるダートグレード競走・農林水産大臣賞典第26回かしわ記念(JpnI・1600m・4歳以上オープン・1着賞金6000万円)は、地元・船橋から2頭、JRAから5頭、他地区1頭の合わせて8頭が出走した。

 スタートで2番人気JRAのコパノリッキーが若干立ち遅れる形でレースが始まった。好スタートを切ったセイクリムズン、ゴールスキー、そして1番人気のワンダーアキュートが先行集団を形成した。コパノリッキーも盛り返して4番手につけ、その後ろにアドマイヤロイヤルが5番手と、JRA勢が引っ張る展開でスタンド前を通過。

向正面でもその順番は変わらず進んだが、3~4コーナーにかけ、内からセイクリムズン、ゴールスキー、ワンダーアキュート、コパノリッキーと横に4頭が広がって最後の直線へ。

 結局、残り200mと少々の地点で追い出されたコパノリッキーが堂々と抜け出し、後続に2馬身の差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分39秒2だった。鞍上は田辺裕信騎手。これで前走のフェブラリーステークスに続き、GI連覇となった。2着に4番人気セイクリムズンが粘り、ハナ差の3着に1番人気ワンダーアキュートが入った。

 勝ったコパノリッキーは父ゴールドアリュール、母コパノニキータ(その父ティンバーカントリー)という血統の牡4歳・栗毛馬。JRA栗東・村山明調教師の管理馬。通算成績は10戦6勝(うち地方2戦2勝)、3歳時に兵庫チャンピオンシップも制しており、重賞は3つ目のタイトルとなった。

●レース後の関係者のコメント
1着コパノリッキー(田辺裕信騎手)
「今日は、人気がある中で競馬をする立場だったのでホッとしています。平常心を保つことが、自分や馬にとって良いと思っていましたが、やはり気持ちが入りました。ゲートの中でソワソワしていて、スタートがイマイチでしたが、すぐ良いポジションに取り付くことができました。あとは馬が自分で進んでいってくれました。ペース的には速くないと思ったので、外を回って相手を負かしに行く形を考えました。縁があって、(オーナーの)コパさんの馬に乗って、立て続けにGIを勝たせてもらって嬉しいです。そしてコパさんが今日誕生日なので、勝てて良かったです。」

(村山明調教師)
「田辺騎手が冷静に、うまく乗ってくれました。今日は伏竜で勝った時のイメージで、そうなれば良いなと思っていました。外を回るロスは大丈夫かと思った部分もありましたが、砂を被ると嫌がるので、田辺騎手には砂を被らせないように乗ってほしいと指示しました。(直線では)手応えから、たぶん伸びてくれるだろうと思いましたが、もうひと脚を使える馬が他にもいるので、ゴールまでドキドキしていました。フェブラリーステークスの後は少し疲れがあったので、楽をさせて、立て直しての調教でした。最終追い切りも2秒ぐらい遅かったのですが、前回で体が減っていた分、太めに仕上げました。いつもに比べて、思ったより輸送では体が減りませんでした。素直で、心肺機能も高いですし、走るフォームもきれいで無駄がありません。競馬でもその部分が現れています。このメンバーで同じ斤量で、このような競馬ができて、力のあることが証明できました。」

(小林祥晃オーナー)
「今日が67歳の誕生日です。このような嬉しいプレゼントをいただけて、人生で最高の誕生日になりました。」

2着セイクリムズン(戸崎圭太騎手)
「初めて乗りましたが、返し馬から力があるなと感じました。良いリズムで競馬ができましたが、勝った馬が強かったです。馬は元気いっぱいで、最後も差し返すぐらいの根性を見せています。1600mでも問題ありませんでした。」

3着ワンダーアキュート(武豊騎手)
「ゲートの中でガタガタしていたのでハナに行こうかと一瞬思いましたが、控えました。
状態が良さそうで、レースも良い形かなと思いましたが、最後で少し甘くなってしまいました。伸びそうでしたが...。次でまた頑張りたいと思います。」

(取材:米田元気)

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