12月12日（日）に阪神競馬場で行われる阪神ジュベナイルフィリーズ（GI）に出走予定のウォーターナビレラ（牝2）について、追い切り後の武幸四郎調教師のコメントは以下の通り。

「（ファンタジーSは）良い状態で出走できて、レースも上手に走って、一番良い結果が出たなと思います。特別悪いことはしないのですが、ちょっと焦れ込むので心配ではあるのですが、レース自体は上手に走っていました。上手に走っているので、良い位置につけて折り合いもついて、（見ている段階で）着順がどうなるかはわからないですが、（上手に走っている、という意味で）安心して見ていられました。

（強みは）レースが上手なところです。

（デビュー時は）北海道の牧場から直接北海道の競馬場に入り、あまり強い調教をしないで競馬までいったのですが、いきなり結果を出してくれました。栗東に移動してからは調教量を増やして、牝馬は特にそれで身体が減ってしまう馬が多いのですが、そういうこともないし、少しずつ逞しくなっています。2歳牝馬でまだ半年くらいで急に...というのはないですが、遅生まれなので、常に頭に入れながら慌てずにやっています。

一度、ケアと精神的な意味でのガス抜きで、少しだけですが放牧に出して、すぐ戻して、という流れでやってきました。先週ジョッキーに乗ってもらい、ある程度強い調教をして問題なかったので、（レースへ）問題なくいけるな、という感じです。

（今日は）芝コースを単走で、あまり強い調教は必要ないという意味で、ゆっくりでいいよ、ということです。2歳牝馬なので、（レースを）使う週になってどうこう、という感じではないですし、あとは調整程度です。

（今回のコースが）合わないと思ったら使わないです。先（将来）の話より、今回頑張ってほしいと思います。相手のことはわからないです。

（武豊騎手については）毎週のように乗ってもらって、特別、今回だけマスコミの方が盛り上がってるな、という感じです。

なかなか、3戦3勝でGIには向かえないと思います。追い切りが終わってからが大事だと思います。日曜日までなるべく良い状態で競馬場へ行けるように調整して、日曜日に頑張ってくれればと思います。よろしくお願いします」

（取材：山本直）