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川崎競馬場(天候:曇 馬場:稍重)で行われた第59回エンプレス杯(第11競走・4歳以上オープン・JpnII・1着賞金3500万円・ダート2100m)は11頭が出走した。

 レースは3番人気の船橋のエミーズパラダイスが先手を取り、2番手に川崎のラヴァーズドリーム、その後ろにJRAのママキジャとプレシャスジェムズがつけて、2番人気のJRAのダートムーアは7番手となり、単勝1.1倍という圧倒的な1番人気となったJRAのミラクルレジェンドは後方の8番手から競馬を進めた。

 徐々にポジションを押し上げたミラクルレジェンドは、2周目の3コーナーに入ると逃げるエミーズパラダイスと2番手に上がったプレシャスジェムズとの差をつめて、3頭が横に広がって最後の直線に入った。最後は逃げ込みをはかったエミーズパラダイスを力でねじ伏せたミラクルレジェンドが1馬身半の差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分15秒9。勝利騎手はJRAの岩田康誠。3着は5馬身差でゴール前でプレシャスジェムズを交わしたダートムーア。

 ミラクルレジェンドは父フジキセキ、母パーソナルレジェンド(その父Awesome Again)という血統。JRA栗東の藤原英昭厩舎所属の牝6歳栗毛馬。2009年8月にJRA札幌競馬場でデビューし、2010年のJRAのレパードステークスで初めて重賞を制してからこれで重賞は8勝目。通算成績は25戦12勝(中央競馬は12戦5勝)となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ミラクルレジェンド
(岩田康誠騎手)
「ラストランで無事に走ってくれて、ホッとしました。レースごとに乗りやすくなって、最近はズブくなったくらいなのですが、2100mでも素晴らしいレースをしてくれました。作戦としては本当はもう少し前で、と考えていましたが、馬のリズムを崩さないように運びました。勝負どころで動けましたし、安心して乗れましたね。2周目の向正面では前を射程圏内に入れられましたし、直線はこれが最後なんだな、とかみしめつつ楽しめました。小さい牝馬なんですが、本当に負けん気の強い子でした。これからいい子供を出して欲しいですし、ぜひ子供にも乗りたいですね」

(藤原英昭調教師)
「最後までしっかり走ってくれて、本当に頭が下がります。ますます馬が成熟して、凄い走りを見せてくれました。牡馬相手に挑んでも頑張ってくれましたが、やはり牝馬同士なら強かったですね。レースは岩田騎手に全て任せていましたし、パーフェクトなレースだったと思います。色んな夢を叶えてくれましたし、たくさん感激を与えてくれました。今後はお母さんになって、初年度はエンパイアメーカーと交配する予定です。世界を相手に戦えるような子供を出して欲しいですね」

2着 エミーズパラダイス(戸崎圭太騎手)
「勝ちたかったです。ただ、勝った馬はずっとこれまで戦ってきて、強い馬だと分かっていますし、それに食らいついて頑張っていたと思います。使いつつ力を付けています。先々楽しみです。前走もきつかったように、中央の馬のとのレースはペースが速いのですが、今日はゆったりとレースを運べました。リズムを崩さず行けば、中央馬相手でも戦えることを証明しました。自分自身は、今後、中央・地方関係なく競馬を盛り上げたいと思います。」

5着 マニエリスム(石崎駿騎手)
「出して行くと少し長いかな、という感じでしたが、最後もしっかり追い込んでくれました。頑張っています」

(取材:大関隼、米田元気)


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