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重馬場の大井競馬場で行われた今年のダートグレード戦線を締めくくる大一番=第58回東京大賞典(国際GI・2000m・1着賞金7000万円・出走12頭)は、2番人気のローマンレジェンド(岩田康誠騎乗)が、最後の直線でワンダーアキュートとの競り合いを制し、初のGI制覇を飾った。勝ちタイムは2分05秒9。

 1/2馬身差の2着に最後に内ラチ沿いから伸びた3番人気ハタノヴァンクールが入り、1番人気に推されたワンダーアキュートがアタマ差で3着。そこから7馬身差で7番人気のナムラタイタンが4着、5着にスタートで躓いて中団からの競馬となったエスポワールシチーが続き、5着までをJRA勢が占めた。これが引退レースだった船橋のフリオーソは逃げて6着、大井のボンネビルレコードは9着だった。

 勝ったローマンレジェンドは父スペシャルウィーク、母パーソナルレジェンド(その父オーサムアゲイン)という血統の4歳牡馬で、JRA栗東・藤原英昭調教師の管理馬。前回ジャパンカップダートでは4着に破れ連勝が6でストップしていたが、見事暮れの大一番でGI馬の仲間入りを果たした。通算成績は13戦9勝(うち地方1戦1勝)、重賞は今年のエルムS、みやこSに続いて3勝目。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ローマンレジェンド(岩田康誠騎手)
「今日は勝ちに来ました。直線で並ばれて、かわされるかと思ったところから、もう一度頑張ってくれました。馬にありがとうと言いたいです。勝った後に岩田コールまでして頂いて、ありがたい限りです。(岩田騎手の来年の目標について)来年は世界にはばたく年にしたいと思います。秋にはジェンティルドンナと凱旋門賞という目標もありますから、頑張りたいです」

(藤原英昭調教師)
「強力なメンバー相手に勝てて、嬉しいですね。ジャパンカップダートが残念な結果でしたが、ここに向けてスタッフ一丸になってやってきましたし、自信を持って送り出しました。(馬体重がマイナス13キロだったことについて)馬体重がある程度減ることは予想していましたが、その中で勝てたことが大きいと思います。来年は、今年勝てなかったジャパンカップダートを勝ちに行くことを最大目標にしていきたいと思います」

3着 ワンダーアキュート(和田竜二騎手)
「ローマンレジェンドをかわす勢いはありましたが、直線で馬体がぶつかった時に、馬がひるんでしまいました。もう少し前に、早く出ていれば…」

4着 ナムラタイタン(太宰啓介騎手)
「ゲートを出て1歩目で少し遅れましたが、いい位置を取れました。最後は距離が少し長かったのか止まりましたが、いい競馬ができたと思います」

6着 フリオーソ(戸崎圭太騎手)
「今日は逃げるつもりでした。ただ、直線でちょっと止まりました。(レースを終えて)色々なことがこみ上げてきますね。これから第二の仕事がありますから、頑張って欲しいです」

(取材:大関隼)


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