11月5日(月)「JBC3競走の結果」他 [全国競馬情報]
2012/11/05(月) 22:06


●●JBC3競走(5日・川崎)の結果●●

★JBCクラシックはワンダーアキュート、悲願のGI制覇

 5日(月)の川崎競馬場で行われた第12回JBCクラシック(JpnI・2100m・1着賞金8000万円・13頭)は、道中3,4番手のインコースにつけた5番人気のワンダーアキュート(和田竜二騎乗)が直線馬群の外に出すと一気に伸び、最後は後続を5馬身突き放して圧勝した(タイム2分12秒5)。
序盤は最後方追走から2周目向正面で仕掛け、4コーナーでは2番手まで上がっていた3番人気シビルウォーが2着、3馬身差で1番人気だったトランセンドが3着。4着はさらに3馬身差で2番人気のソリタリーキング、5着にテスタマッタが入り、5頭出走したJRA勢が5着までを占めた。地方馬はタマモスクワート(浦和)の6着が最高。

 勝ったワンダーアキュートは父カリズマティック、母ワンダーヘリテージ(その父プレザントタップ)という血統の6歳牡馬で、通算成績は27戦10勝(うちJRA21戦9勝)。去年はジャパンカップダート、東京大賞典で2着と惜敗が続いたが、5月の東海S以来の実戦だった大一番で悲願のGI(JpnI)制覇を達成した。管理するJRA栗東・佐藤正雄調教師もこれがGI(JpnI)は初制覇。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ワンダーアキュート
(和田竜二騎手)
「ずっとコンビを組ませてもらっていて、調教から付きっ切りでやってきた馬ですからね。なかなか勝てなくて苦しい時期もありましたが、いつか勝ってくれると信じていました。最高に嬉しいです。これくらいのパフォーマンスは出来る馬だと思っていました。最近はちょっと左回りが苦手な面もあったので、勝負どころまで内で我慢していようと考えていましたが、その通り上手く行きました。この先もやってくれると思います。(和田騎手にとっては2001年の天皇賞・春、テイエムオペラオー以来のGI制覇で)11年ぶりにGIを勝てて、忘れていた味を思い出すことが出来て、震えています。やはりGIを勝つのは良いものですね」

(佐藤正雄調教師)
「過去2回惜敗していたので、三度目の正直で勝てて嬉しいです。GIを目標に頑張って来ましたから、今日は本当に良かったです。久々でマイナス21キロでしたが、この馬はもともと体重の変動が激しい馬で、それでもベストの体重よりはマイナス10キロぐらいだと思います。今日はスタートも良く、道中いいポジションでレースをして、騎手も上手く捌いてくれました。大井で見せたように、良い脚は持っているので、ひょっとしたら今日は勝てるかと思っていましたが、これほどの快勝を見せるとは意外なくらいでした。次は、ジャパンカップダートを予定しています」

2着 シビルウォー(内田博幸騎手)
「この最内枠で、どの位置からレースを出来るのかと思っていましたが、中途半端な位置よりはいいと思って、後ろから早めに上がって行きました。じわっと良い感じで上がって行けて手応えもあったのですが、勝った馬に上手く乗られましたね。あの馬(ワンダーアキュート)が、一番いい位置にはまってレースをしていたように思います。負けましたが、長く脚を使ってこれだけやれたので、次も楽しみです」

3着 トランセンド(藤田伸二騎手)
「ゲートを出てから、スッとハナに行ける脚がなかったです。レース前にもっと馬に気が乗ってくれば良かったと思います。その点は、休み明けということがあったのかも知れませんが…」

4着 ソリタリーキング(浜中俊騎手)
「川崎は初めてで、やはり小回りよりは広いコースの方が良いですね。向正面でトランセンドについて行こうと思いましたが、ついて行けなかったのは、まだ力が足りないからかも知れません」

5着 テスタマッタ(岩田康誠騎手)
「もっと内枠で内に入れるか、スタートを決めてハナに行く競馬をすればこの距離でもやれると思いますが…。この馬はオールマイティーな馬で、とにかく道中かみ合うか、かみ合わないかなんです。かみ合えば、フェブラリーSのように走ります」


★JBCスプリントはタイセイレジェンド逃げ切ってレコード勝ち

 ダート短距離界の頂点を決める第12回JBCスプリント(JpnI・1400m・1着賞金6000万円・11頭)は、スタンド前の先行争いを制してハナを奪った2番人気のタイセイレジェンド(内田博幸騎乗)が最後の直線で後続を振り切り逃げ切った。勝ちタイム1分26秒6はレコードタイム。
 3馬身差の2着が中団から追い込んだ1番人気のセイクリムズン、さらに2馬身差の3着に4番人気スーニが入り、4着セレスハント、5着ダイショウジェットまで5頭出走したJRA勢が上位を独占。地方勢はオオエライジン(兵庫)の6着が最高で、東京盃を勝って3番人気に推された笠松のラブミーチャンは9着と敗れた。

 勝ったタイセイレジェンドは父キングカメハメハ、母シャープキック(その父メジロマックイーン)という血統の5歳牡馬で、JRA栗東・矢作芳人調教師の管理馬。通算成績は26戦8勝、今年のクラスターカップに続く重賞2勝目が嬉しいJpnIのタイトルとなった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 タイセイレジェンド(内田博幸騎手)
「逃げたら強いことは分かっていましたし、それがダメなら好位でと考えていましたが、スタートが良かったですね。直線でまたハミを取って、ぐんと伸びてくれました。馬の状態が良くて、いい形で勝たせてくれました。矢作先生は南関東競馬の出身ですし、その馬に南関東競馬出身の自分が乗って勝てたのも嬉しいです」

(矢作芳人調教師)
「よくここまで力をつけてくれました。馬に感謝しています。クラスターCから間隔が空いていた前走の東京盃の時より、今回は状態が上がっていると思っていました。1コーナーでハナを取り切れれば大丈夫だと思っていたので、ハナに行った時点で勝てるかなと思っていました。いくらか成長が遅い馬だったので、じっくりと育ててきたのが良かったようです。次は来年のフェブラリーSを目標にするつもりです。南関東出身の調教師と騎手のコンビで、川崎で勝てて本当に嬉しいです」

2着 セイクリムズン(岩田康誠騎手)
「スタートで滑りました。スタートで上手く出ていれば…。出遅れたので中団からの競馬になりましたが慌てずに行って、負けはしましたが、この馬のレースは出来ました。まだまだ馬は元気なので、これからも期待したいと思います」

3着 スーニ(川田将雅騎手)
「今日は馬に活気があって、久々に前に出してレースを進めました。スムーズな競馬ができて、勝ちに行った分最後は甘くなりましたが、久しぶりに良い内容のレースが出来たと思います。このところ結果が出ていなかったのですが、今日は内容が良く、頑張ってくれたと思います」


★JBCレディスクラシック、ミラクルレジェンドが貫禄の連覇

 ダート界の牝馬ナンバーワンを決める第2回JBCレディスクラシック(交流重賞、1600m・1着賞金4000万円・12頭)は、中団を追走した断然人気のミラクルレジェンド(岩田康誠騎乗)が直線突き抜けて勝ち、昨年の第1回に続く連覇を達成した(タイム1分40秒7)。最後に馬群を捌いて追い上げた2番人気クラーベセクレタが1馬身半差で2着、逃げの手に出た10番人気サクラサクラサクラ(北海道)が3/4馬身差で3着だった。

 勝ったミラクルレジェンドは父フジキセキ、母パーソナルレジェンド(その父オーサムアゲイン)という血統の5歳牝馬で、JRA栗東・藤原英昭調教師の管理馬。通算成績は22戦11勝で重賞は7勝目。藤原英昭調教師と岩田康誠騎手は前日のみやこS(ミラクルレジェンドの弟ローマンレジェンド)に続き、2日連続の重賞制覇となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ミラクルレジェンド
(岩田康誠騎手)
「今日は勝ちに来ました。ペースが遅くても早くても対応してくれますし、川崎の3~4コーナーさえクリア出来ればと思っていました。ちょっと3~4コーナーで膨れたところはありましたが、立て直して力通り走ってくれました。今年の方が気持ちも成長して、大人になっていましたね」

(藤原英昭調教師)
「連覇することが出来て、馬に感謝しています。前走から思った通りここを目標に調整して、馬が応えてくれました。直線が短いコースなので、早めに仕掛けるということを話していましたが、岩田騎手もうまく乗ってくれました。外を回りましたが、3~4コーナーでスピードが乗って行ったので、このまま行けるだろうと思っていました。弟(ローマンレジェンド)が昨日みやこSを勝ちましたし、次は決まっていませんが、牝馬の頂点に立ったので、牡馬相手、それも弟と対戦することがあるかもしれません」

2着 クラーベセクレタ(戸崎圭太騎手)
「前回も状態は悪くないと思っていましたが、今日は体も絞れていました。ただ道中で窮屈になって、向正面で手応えが怪しくなるというのは、今までに無かったことです。それでも最後は伸びて、こじ開けるように2着に来たので、やはり能力がある馬です」

3着 サクラサクラサクラ(森泰斗騎手)
「惜しかったですね。ハナを切って、自分のペースで行けましたが…」

5着 サトノジョリー(福永祐一騎手)
「ペースが思ったよりも遅く、道中ダンゴ状態で窮屈な競馬になりました。能力があると感じますし、まだ3歳ですからこれからです。先々、重賞を勝てる馬だと思っています」

(JBC3競走取材:小林雅巳、大関隼)


●●JBCデーのローレル賞(川崎)はデイジーギャルが制して波乱●●

 JBC当日の川崎最終レースに組まれた2歳牝馬の重賞=第12回ローレル賞(SIII・1600m・14頭)は、逃げた12番人気のデイジーギャル(真島大輔騎乗)が後続の追撃を抑え切って勝った(タイム1分44秒5)。
 クビ差まで迫った7番人気ケンブリッジナイスが2着、3着に5番人気だった北海道のメロディアスが入っている。1番人気のアステールネオが7着、2番人気のデイフォーユーが6着に敗れ、3連単は356万1630円と大波乱となった。

 勝ったデイジーギャルは父ブラックタイド、母オオシマセリーヌ(その父トワイニング)という血統で通算成績は5戦3勝、重賞は初制覇。騎手時代にイナリワンとのコンビで東京大賞典を制した大井の宮浦正行調教師は、調教師としてはこれが初の重賞制覇となった。


●●その他重賞レースの結果●●

★知床賞(3日・盛岡)は伏兵ミネサランサジャ

・盛岡競馬場(天候:曇 馬場:稍重)で行われた第2回知床賞(第10競走・2歳・北海道地区交流・1着賞金250万円・ダート1400m)は10頭が出走し、北海道から参戦した8番人気の伏兵ミネサランサジャが逃げた7番人気の岩手のワタリルーブルに1馬身半の差をつけて優勝した。勝ちタイムは1分26秒6。勝利騎手は岩手の阿部英俊。2馬身半差で5番人気の北海道のコスモアックスが3着となった。1番人気の岩手のマンセイグレネードは8着に終わった。
 ミネサランサジャは、父アドマイヤドン、母サニーハシレ(母父サニーブライアン)という血統。北海道の林和弘厩舎所属の牝2歳鹿毛馬。今年の6月にデビューして、初重賞制覇となり、通算成績は9戦2勝(中央競馬は未出走)となった。


★ばんえい菊花賞(4日・ばんえい)はニシキウンカイ

・ばんえい帯広競馬場(天候:晴 馬場:2.9)で行われた第37回ばんえい菊花賞(3歳オープン・200m[直]・1着賞金75万円)は10頭が出走し、1番人気のニシキウンカイ(村上慎一厩舎、大口泰史騎乗)が優勝した。2着は4番人気のニシキエーカンで3着は7番人気のアサヒリュウセイ。
ニシキウンカイ父(半血)ウンカイ、母(半血)勇光[その父(半血)]カゲイサムという血統の3歳牝馬。通算成績は43戦11勝となった。


★紅葉賞(4日・福山)は9番人気のキャニオンサクセス

・福山競馬場(天候:曇 馬場:良)で行われた第3回紅葉(もみじ)賞(第10競走・3歳・1着賞金60万円・ダート1600m)は10頭が出走した。レースは3番手でレースを進めた単勝99.9倍の9番人気となったキャニオンサクセスが優勝した。勝ちタイムは1分47秒0。勝利騎手は福山の周藤直樹。1馬身差で5番人気のマイネルプレジャーが2着となり、4番人気のクーヨシンが3馬身差の3着。1番人気のアグリノキセキは7着に終わった。グラスマテリアルは競走中止。
 キャニオンサクセスは、父タニノギムレット、母チョウカイマリーン(母父ロドリゴデトリアーノ)という血統の牡3歳栗毛馬。福山の吉井勝宏厩舎所属馬。初重賞勝ちをはたして通算成績は40戦11勝(中央競馬は未出走)となった。


★黒潮マイルCS(4日・高知)はコスモワッチミー逃げ切る

・高知競馬場(天候:晴 馬場:重)で行われた第8回黒潮マイルチャンピオンシップ(第7競走・3歳以上・中国、四国地区交流・1着賞金50万円・ダート1600m)は、赤岡修次騎手が騎乗した1番人気のコスモワッチミーが優勝した。コスモワッチミーは好スタートをきり、終始先頭でレースを牽引し、差を詰めるリワードレブロンやノーブルマンを振り切り、1馬身半差でこのレースを制した。
 コスモワッチミーは、、父マイネルセレクト、母ドリームダンシーズ(母父オジジアン)という血統の牡4歳栗毛馬。高知の田中守厩舎所属馬。2010年11月にJRAでデビューして今年2月に高知に転入。これまで重賞競走の『福永洋一記念』、『トレノ賞』、福山での『金杯』を制して重賞4勝目となり、通算成績は29戦13勝(中央競馬では10戦未勝利)となった。

<田中守調教師のコメント>
「休み明けということだけが不安でしたが良く走ってくれました。調教もみっちりできていたし、寒くなってきて馬の体調も良くなってきていたんでね。レースについてはスタートが勝負だと思っていました。追い抜かすことを知らない馬なんで、先頭を切って走って並ばれると思うと更に力を出すという、良い展開でした。いろいろ合わさっての勝利だと思います」

<赤岡修次騎手のコメント>
「久々だったのでどうなるかと思っていました。調教だと調子が良いんですけど、レースになると乗り切らなかったり。最後危ないかなと思ったんですが、でも勝負心がある馬なので迫られると勢いがつくんですよね。この馬は乗っているとスピードを感じなくて、ペースが遅いんだろうかと感じることがあります。それだけパワーのある馬なんですよね。これからも楽しみです。また、今回のような盛り上がるレースをして皆さんに楽しんでいただきたいと思います」

(高知県競馬組合発表のリリースによる)


●●岩手の齋藤雄一騎手が地方競馬通算500勝を達成●●

 4日(日)に行われた盛岡競馬第5レースで齋藤雄一騎手が地方競馬通算500勝を達成した。前日3日の第6レースを勝って残り1勝としていた齋藤騎手は、アクイラに騎乗して2番手から抜け出して後続の追撃を凌ぎ切り、2着馬に1馬身半の差をつけて達成した。
 齋藤雄一騎手は2002年にデビューして今年11年目。デビュー当初は怪我もあって勝ち星を増やせなかったが、昨シーズンは106勝をあげてリーディング2位となった。通算500勝達成は今シーズンのちょうど100勝目で、2年連続100勝達成となった。

★齋藤雄一騎手のコメント
「節目の勝利を無事達成する事ができました。力のある馬を任せてくれた関係者の皆さんと、それから自分を支えてくれている妻に感謝したいと思います」

(岩手競馬のホームページによる)

(担当:小林雅巳)