お知らせ:

競馬実況web

川崎競馬場(天候:晴 馬場:重)で行われた第16回スパーキングレディーカップ(第10競走・3歳以上オープン・牝馬・JpnIII・ホクトベガメモリアル・1着賞金2500万円・ダート1600m)は笠松のエーシンクールディが出走取消となって11頭が出走した。

 大外枠からJRAのプレシャスジェムズがハナを切って逃げ、2番人気の船橋のクラーベセクレタが3番手、4番手に3番人気のJRAのレッドクラウディア、5番手が4番人気のJRAのスティールパス、単勝1.8倍の1番人気となったJRAのミラクルレジェンドは6番手からの競馬となった。3コーナーを過ぎて後続馬がプレシャスジェムズに並びかけ、直線に入ると外からクラーベセクレタとスティールパスが抜けて追い比べとなり、最後は外のスティールパスが半馬身出て優勝した。勝ちタイムは1分39秒3。勝利騎手はJRAの蛯名正義。直線内から差をつめたミラクルレジェンドが1馬身半差の3着。4着がレッドクラウディア。

 勝ったスティールパスは、JRA栗東の松田国英厩舎所属。父ネオユニヴァース、母ロイヤルペルラ(母父ブライアンズタイム)という血統の牝5歳黒鹿毛馬。重賞初挑戦での勝利となり、通算成績は18戦6勝(JRAでは17戦5勝)となった。

<レース後の関係者のコメント>
1着 スティールパス
(蛯名正義騎手)
「初騎乗でしたが、しっかりと乗り込まれていて、順調だったと聞いていましたし、状態も良かったのだと思います。(ダートの)1600mが初めてですし、いつものこの馬の競馬だと小回りの川崎で、外を回らされて届かない、という考えもありましたから、ある程度いい位置を取りに行くことは考えていました。ただ、折り合いが難しい面があるので、一気にではなくてじわっと出して行こうという意識はしていましたね。人気馬を見ながらいい手応えで行けましたが、前の馬(クラーベセクレタ)も手応えが良いように見えましたから、最後は何とかかわしてくれ、という思いでした。終いはしっかりしていますから、その辺りをうまく今後も生かしていければいいですね」

(松田国英調教師)
「ハギノハイグレイド(2002年の川崎記念で2着)の頃からここにたくさん馬を連れてきましたが、小回りでなかなか難しいコースでしたから、今日この馬を連れて来て、勝ててよかったです。サトノジョリーを関東オークスに連れてきた時に、やはりここでは前々につけて行かないと、と考えましたし、1600mですから思い切り競馬をして欲しいな、と思っていました。折り合いも考えなくてはいけませんが、ちょうど良い所で折り合いがつきましたし、4コーナーで外からじわっと伸びてきたときには、これならと思って見ていました。まだまだ奥がありそうです。JRAでは1400mを中心に使っていましたが、このコースなら1600mが一番良いかも知れません。折り合いさえつけば、小回りを上手く使って対応できると思います。今後もぜひ、大きなレースでここにたくさん馬を連れて来たいですね」

2着 クラーベセクレタ(戸崎圭太騎手)
「もっと早く先頭に立っても良かったくらいでしたね。2着でしたが、着差も1/2馬身しかなかったですから、巻き返せると思います」

5着 ミヤサンキューティ(真島大輔騎手)
「コーナーごとに入りで振られるところはありましたが、もう少しコーナーが大きいところなら大丈夫でしょう。初めてのマイル戦でいきなりこの相手でしたが、いい内容でした。今後に向けて手応えを掴めました」

(取材:大関隼)


お知らせ

お知らせ一覧