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皆様こんにちは。小塚です。

先日の週刊競馬ブックのコラム、ご覧頂きましたでしょうか? 2011年の実況アナ雨男ランキング。なんとワタクシ小塚は「2011年で最も雨を降らせていないアナウンサー」に輝きました。某偉いアナウンサーからは「我田引水だろw」「都合良くデータ集めただけだろw」「風説の流布だw」などと言われましたが、結果は結果。私の行くところ雨は降らない…はずだったのですが。

2月14日火曜日、新装成った中京競馬場の施設内覧会と、ジョッキーが実際に馬に乗ってコースを走る試走会が行われました。我々ラジオNIKKEIスタッフも勇んで中京競馬場へ。

…なんだこの雨は。



放送席から4コーナーを望む。雨で霞んでいる

この日はジョッキー10人による新コースの試走、そして新しくなったスタンド内の設備が見学できるとあって、報道陣もたくさん集まりました。抽選で当たった競馬ファンの方々もいらしていました。

そんなせっかくの日に、雨なんて。私のせいでは断じてない!…と思いたい。



まずはお昼過ぎから施設の内覧会。新しくなったパドックから見学しました。


これまでよりもスタンドに近く、大きくなったパドック

各施設を説明してくださったのは、中京競馬場施設整備課の小山さん。
「これまでのパドックはスタンドから離れた位置にありましたが、今回はスタンドに隣接させる形で配置。また、スタンドの2階と3階からもパドックを見られるようになっています。投票所とパドックの移動距離が短縮されました。パドックの周回路は111mから140mへと大きくなっています。これまでより馬もゆったり回れるのでは」。


パドックを3階のテラスから見ると、こんな感じになります

「3階の部分は『パドックテラス』と名付けました。また4階部分もテラスになっています。4階は晴れていれば空も綺麗に見えるので『スカイテラス』と名付けています」。

観戦席と発売所とパドックを行き来するのって、距離があると結構大変なんですよね。そこがコンパクトに作られているのは素晴らしい。後述しますが、パドックの距離が近くなったことによって、連続騎乗のジョッキーが地下馬道ではなく、パドックで馬に騎乗することも容易になりそうだとのこと。福永祐一騎手は会見で「皆に声を掛けて、できるだけ毎レースパドックで騎乗できるようにしたい」とコメントしていました。


プラザeco。上部は吹き抜けになっている。キレイ

新スタンド「ペガサス」の4コーナー寄り、東入場門に近いエントランスはプラザecoと命名されました。ここには、屋根に設置された100kwのソーラーパネルでどれだけ発電したかが分かるモニターも設置されています。
そうです。ペガサスには全国の競馬場で初めてソーラーパネルを搭載。太陽光発電ができるようになったのです。この日は生憎の雨で、発電量も僅かでしたが…。


スタンド上部に張り出している「膜屋根」

ペガサスは他にも、照明は消費電力の少ないものを使ったり、空調負担を軽減するシステムを導入したりするなど、至る所にエコな工夫が施されています。

スタンドからコース側に出ると、これまでよりもコースとスタンドの距離が近くなった印象が。上を見ると、スタンドから張り出した「膜屋根」があります。ドーム球場の屋根みたい。透光性に優れ、やさしい光でスタンドを包むとのこと。


これが目玉の一つでしょう。かちうまビュー

さあそして。内覧当日のtwitter実況でも皆さんに食い付いていただきました「かちうまビュー」がこちら!

似たような施設として、東京競馬場の「ホースプレビュー」があります。ホースプレビューは地下馬道を歩く馬達を間近で見られる(その奥に検量室が見える)のに対して、かちうまビューはレースを終えた馬達が引き上げて鞍を外す瞬間と、検量室前の様子が見られるのです。写真の一番手前にある緑の枠に、1着馬が入ります。つまり、勝った馬の脱鞍と、関係者の喜びの表情が一番近くで見られるので「かちうま(勝馬)ビュー」なのです。


ガラスに近づくとこんな感じに。これは近い!

施設整備課・小山さんによると「検量室前の騎手インタビューも、ガラス越しに近くで見られるようにと考えています」とのこと。ファンにはたまらないスポットとなりそうですね~!

かちうまビューはペガサスの地下1階にあります。きっと高松宮記念当日は、ここをファンが埋め尽くすんでしょうね。一番手前に引き上げてくるのはロードカナロア? カレンチャン?それとも…?

いやいやいや、これまでのスタンドとはガラリ一変しましたな。一見の価値、大いにありとお伝えしておきます。でも、新しくなっても中京競馬場らしい雰囲気は残っています。そのひとつが名鉄パノラマカー。これまでと同じ位置に鎮座し、ファンを待っているそうですよ!

さて内覧会も終了し、この後はいよいよ新コースの試走会。大きくなったコースはどんな感じなのか? レポート<2>でお伝えします!

ラジオNIKKKEIアナウンサー 小塚歩


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