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大井競馬場(晴・良)で行われた第57回東京大賞典(GI・2000m)は、逃げたスマートファルコン(武豊騎手)がワンダーアキュートの追撃をハナ差凌ぎ切り、2分01秒8で連覇を達成した。2着ワンダーアキュート、2馬身差の3着テスタマッタ、さらに3馬身遅れた4着シビルウォー、5着メダリアビート、さらに5馬身遅れの6着ヤマニンキングリーまで、上位をJRA勢が占めた。

 レースは12番枠から逃げたスマートファルコンを、2番手でテスタマッタとワンダーアキュートが並んで追走する展開。直線に入り、いつものように逃げ込みをはかるスマートファルコンをワンダーアキュートが単独2番手から追い、その差がジリジリ詰り始め、ゴールでは2頭が鼻面を揃えて入線。写真判定の結果、ハナ差スマートファルコンに軍配は上がった。

 払い戻しは、単勝100円、馬複260円、馬単290円、3連複1080円、3連単1780円だった。

 勝ったスマートファルコンは父ゴールドアリュール、母ケイシュウハーブ(その父ミシシッピアン)の牡6歳栗毛馬、栗東・小崎厩舎の管理馬。通算成績32戦22勝、交流重賞18勝目、GI(JpnI含む)5勝目、昨年のJBCクラシックから続く連勝を8に伸ばして、今年を無敗のまま締めた。

<レース後の関係者のコメント>
1着 スマートファルコン
(武豊騎手)
「ゴールの瞬間の気持ちは、ファンの皆さんと同じだったと思います。正直ドキドキしました。スタートも良かったですし、スンナリ行くことは出来たのですが、いつもよりも落ち着き過ぎていて、道中もこの馬としてはリラックスし過ぎているくらいだったので、いいのかな?と思っていました。4コーナーで後続を離したかったのですがそれが出来ませんでしたし、最後は我慢してくれ、という気持ちでした。写真判定の結果を待っている時は、ただ祈るだけでしたね。今年1年勝ち続けてくれて、本当に素晴らしい馬です。これだけの馬にめぐり合えて、こうして最後をいい形で締めくくれて本当に嬉しいです。来年はぜひ、この馬とドバイに行って頑張りたいと思います」

(小崎憲調教師)
「前走(JBCクラシック)のあとにちょっと疲れはありましたが、今日は状態そのものは前回と比べても平行線と思っていました。ただ、ジョッキーが言っていた通りいつもよりおとなしくて、それが最後に響いたのかも知れません。勝てたのはこの馬の底力でしょうね。もちろん、この後はドバイに行きたいと思っていますが、今日は思ったようなパフォーマンスを見せられなかったですし、オーナーとも相談して慎重に考えたいと思います」

2着 ワンダーアキュート(和田竜二騎手)
「あの馬(スマートファルコン)に、あれだけ詰め寄ることが出来ましたし、立派です。今まで大井では結果が出せていませんでしたが、これで(今後の)幅を広げることが出来たと思います」

3着 テスタマッタ(岩田康誠騎手)
「力んでいました。リラックスして走れればもっと良かったのですが、そういう性格を持った馬でもありますからね…。でも力は秘めている馬ですし、色々な事がかみ合えば、もっといい走りが出来ると思います」

(取材:大関隼)


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