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24日(木)浦和競馬場(晴・良)で行われた第32回浦和記念(JpnII・2000m・11頭)は、4番人気の川崎・ボランタス(山崎誠士騎手)が差し切り勝ち、時計は2分8秒6。クビ差2着にシビルウォー、3着ボレアス、4着エーシンモアオバー、5着クリールパッションだった。

 レースはエーシンモアオバーが逃げ、2番手からボレアス、その次のグループからクリールパッション、シビルウォーが追走し、ボランタスは序盤後方から2頭目を追走していた。逃げるエーシンモアオバー、ボレアス、その直後にシビルウォー、クリールパッションが迫り直線を迎えたが、その外から末脚を伸ばしたボランタスが豪快にまとめて差し切った。

 払い戻しは単勝1110円、馬複400円、馬単1840円、3連複500円、3連単5880円。

 勝ったボランタスは父ティンバーカントリー母ブライダルスイート(その父サンデーサイレンス)の牡7歳栗毛馬、川崎・山崎尋美厩舎の管理馬。通算成績30戦10勝、交流重賞は初制覇。南関東転入後、重賞4勝目。

~レース後のコメント~

1着 ボランタス(山崎誠士騎手)
「馬の具合も良く、自信を持って乗りました。本当は中団につけたかったのですが、スタートがそれほど良くなく、後方からの競馬になりました。でも気にせず、前でかたまる中央勢がやりあってくれたらと思っていました。まさか、全馬を交わせるとは思っていませんでしたし、ゴールでは思わずガッツポーズをしてしまいました。喜びが爆発しました。これからも、この馬でもっとタイトルをとっていきたいと思います」

(山崎尋美調教師)
「ジョッキーには「気楽に乗ってこい」と言いました。最後、1頭でも2頭でも交わせればと思っていましたが、ペースも速くなかったですし、届かないだろうと思っていたら、ゴールでジョッキーが手をあげていたので、ビックリしました。いい脚を長くつかえる馬でしたが、これほどまでの瞬発力があるとは驚きました。今日は違う面を見せてくれました。何とか交流重賞を勝ちたかったので、次は目指せGIです。この後は様子を見て、東京大賞典か川崎記念のどちらかに決めたいと思います。今後も大切につかっていきたいですね」

2着 シビルウォー(吉田豊騎手)
「勝負どころでモタモタして、前の2頭さえも交わせないかと思いました。でも、直線はさすがによく伸びてくれましたが、まさか外から交わされるとは思いませんでした」

3着 ボレアス(武豊騎手)
「2番手から理想的な競馬ができました。本来、もっとのんびり行かせたい馬ですが、この競馬場では仕方ありません。それでも、こういう競馬ができたことは収穫です」

4着 エーシンモアオバー(藤田騎手)
「マイナス15kgと、体が減っていたためでしょうか……」

(取材:小林雅巳)


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