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1988年のマイルチャンピオンシップ(GI)など重賞を4勝し、現役引退後は社台スタリオンステーションなどで種牡馬として供用されていたサッカーボーイが7日(金)午前9時25分、北海道勇払郡安平町の社台スタリオンステーションで蹄葉炎のため死んだ。26歳だった。

◆ノーザンファーム 吉田勝己代表のコメント
「本当に能力の高かった馬で、函館記念やマイルチャンピオンシップの勝ちっぷりが強い印象として残っています。
 種牡馬になってからも産駒が良く走ってくれました。ここ数年は蹄葉炎で苦しんでいましたが、つらい思いをしながらも種付けをこなしてくれ、本当にえらい馬でした。天寿を全うしたと言えるのではないでしょうか」

◆現役時に管理した小野幸治調教師のコメント
「私が今まで管理した中で、一番良く走ってくれた馬なのでとても印象に残っていますが、とにかく元気の良い馬でした。今年の5月に牧場であったときはさすがに年を取った感じでしたが、まだまだ元気だという印象でした。
 現役の頃は、4コーナーから更に後続を引き離して勝つというスタイルだったので、嬉しいと言うよりは本当に楽しいという気持ちになったことを覚えています。種牡馬になってからもGI馬を輩出するなど活躍することができて本当に良かったと思います」

◆騎手として計6レースに騎乗した河内洋調教師のコメント
「サッカーボーイという名前のとおり、本当にファンの多かった馬でしたね。
 残念ながらダービーは1番人気に支持されながら敗れてしまいましたが、その後の中日スポーツ杯4歳ステークスを勝ったときは、当時の中京競馬場であのような豪脚を使う馬はそれまでにいなかったので、今でもよく覚えています。
 そして何よりも、当時の日本レコードである1分57秒8で優勝した函館記念が一番印象に残っているレースです。
 競走馬として一時代を築いた後も種牡馬として活躍しましたし、本当にすごい馬だったと思います」

<現役通算成績>
競走成績 11戦6勝(獲得賞金 2億1940万円)

<重賞勝鞍>
1987年 阪神3歳ステークス(GI)
1988年 中日スポーツ賞4歳ステークス(GIII)
1988年 函館記念(GIII)
1988年 マイルチャンピオンシップ(GI)

(JRA発表による)

 サッカーボーイは父ディクタス、母ダイナサッシュ(その父ノーザンテースト)という血統で、1987年には最優秀3歳(現2歳)牡馬、1988年には最優秀スプリンターに選出された。函館記念でマークした勝ちタイム1分57秒8は、現在も函館芝2000mのレコードタイムとして残っている。
 引退後も、種牡馬としてナリタトップロード、ティコティコタック、ヒシミラクルと3頭のGIホースを送り出す活躍を見せた。


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