７月１１日から北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われるセレクトセールの上場馬が公表された。今年も日本のホースマンのほとんどが集結しての熱い２日間となる。

　上場リストには当然のことながらキラ星の如く血統馬が揃う。初日の１歳セリには母エアグルーヴの牝馬（父ディープインパクト）が登場するほかディープスカイの全弟、アドマイヤムーンの半弟（父キングカメハメハ）などが大きな注目を集めそうだ。
　２日目の当歳（０歳）セリでは何と言ってもディープインパクトの半弟（父ネオユニヴァース）が注目の的。社台グループ以外からの上場馬ではヒルノダムールの全弟も気になる存在だ。

　１９９８年に始まったセレクトセールも今年で早１４年目。大興奮の初年度から毎年取材にお邪魔させて頂いている。バブル崩壊後に始まった市場ではあるがモンスター種牡馬サンデーサイレンス人気が牽引してこの会場だけは常に別世界だった。上場される馬の父親がサンデーサイレンスからその子供の世代に移り金額的には減少傾向は見せている。それでも総額５０億円以上の売り上げが確実に見込まれる巨大市場だ。

　今年はサンデーサイレンスの最良の後継馬と思われていたアグネスタキオンの最後の１歳馬が２０頭上場される。初日の朝から目が離せない市場となりそうだ。

（佐藤泉）

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