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大井競馬場(天候:曇 馬場:良)で行われた第57回東京ダービー(第11競走・3歳オープン・SI・ハービンジャー賞・1着賞金4200万円・ダート2000m)は16頭が出走して行われた。単勝1.2倍という圧倒的1番人気となった船橋のクラーベセクレタは、5、6番手からレースを進めた。前半は外枠の3頭が先行してレースを引っ張ったが、3コーナーでファジュルが一気にまくって先頭に立った。その中でクラーベセクレタは楽な手ごたえで追走して直線に向き、力強く抜け出して最後方から追い込んできた6番人気の川崎のヴェガスに1馬身の差を付けて優勝した。勝ちタイムは2分6秒5。勝利騎手は大井の戸崎圭太。3着は1馬身半差で直線で追い込んだ2番人気の浦和のキスミープリンス。東京プリンセス賞で2着となった牝馬のオーゴンヒリツが4着。5着がファジュル。3番人気の大井のシングンボスは後方の位置でレースを進め10着に敗れた。

 クラーべセクレタは、父ワイルドラッシュ、母シークレットルーム(その父タイキシャトル)という血統。船橋の川島正行厩舎所属の牝3歳鹿毛馬。北海道安平町のノーザンファームの生産でクラブ法人サンデーレーシングの所有馬。昨年6月にホッカイドウ競馬門別競馬場でデビューして重賞を2勝するなど活躍をみせて船橋に転入。南関東では昨年末の東京2歳優駿牝馬、ユングフラウ賞、京浜盃、そしてクラシック第一弾の羽田盃も圧勝。さらにこの東京ダービーも勝って南関東の2冠を手にした。牝馬の2冠制覇は22年ぶり。通算成績は11戦8勝(うちJRAでは2戦0勝)となった。

 レース後の関係者のコメントは以下の通り。

1着 クラーベセクレタ 
戸崎圭太騎手
「これだけの人気馬で、勝たなければいけないと思っていましたから今はホッとしています。こういう歴史的牝馬に乗せてもらえることに感謝しています。レースは3コーナーでファジュルが一気に先頭に立っていきましたが、僕の馬は手ごたえも十分でしたので落ち着いてリズムよく走らせて行きました。最後は追い込んできたヴェガスの脚音が聞こえてきましたが、手ごたえもありましたし、馬がよく頑張ってくれました。
僕自身は先週の安田記念も勝ちましたが、これも良い馬に乗せてもらえて、ファンの声援や家族の支えがあればこそだと思っています。クラーベセクレタはこれで2000メートルをこなしたので、3冠がかかる次のレースではもっといいパフォーマンスが見せられると思っています。」

川島正行調教師
「ここを目標にしてきましたが、体重がマイナス9キロと聞いた時は少し心配になりました。しかし、よく頑張ってくれましたね。スターホースになれる馬だと思いますし、これからも期待しています。次の目標はジャパンダートダービーです。」

2着 ヴェガス 酒井忍騎手
「レースとしては自分のやりたいことが出来ましたので、この結果には納得しています。今日は相手が強かったです。」

3着 キスミープリンス 的場文男騎手
「道中内につけられていい感じだったのですが、3、4コーナーでバテた馬が下がってきて、そこで前が詰まってしまいました。あそこでうまく捌けていたら勝ち負けになっていたかもしれません。背中のいい馬で、これからもっと良くなってくると思います。」

(取材:大関隼)


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