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次から次へと問題が噴出しては人気を落としていく大相撲。

 「流石に見放した!!」と言いたいところだが、小学1年生から相撲雑誌を買い始め、18歳から土俵に上がり続けている好角家としては、そう簡単に匙を投げる訳にはいかない。
 大相撲は時代に合わせて少しずつ形を変えながら生き残ってきた。しかし、今は伝統に縛られすぎているのか、変化に対応できないまま喘いでいる。
 私が意見を言ったところで何も変わらないとは思うが、このまま看過している訳にもいかず、少しだけ改革案を並べてみたい。


【引退力士を復活させる~感動物語の創出~】
 大麻や暴力や賭博と違い、犯罪ではない八百長を理由に多くの力士を引退に追い込んだのは、大きな過ちだった。何しろ今回の処分は物証のない中で行われたこと。今後も同様のケースが怒ることは充分に考えられ、証拠不十分で訴えられたら相撲協会の立場は厳しくなるだろう。
 一度決めたことを撤回するのは非常にみっともない事だが、「やはり間違っていた」と反省するのも大事なこと。引退させた力士を復活させてはどうだろうか。
繰り返すが八百長は犯罪ではないのだ(もちろん許されないことだが)。そして八百長は物証がないケースが多いのだから「処分はすれども身分は保証」と言うグレーゾーンが必要だ。
 「八百長に手を染めていた力士は、半年間ボランティアに従事した後、序ノ口から復帰させる」なら、相当に厳しく、そして路頭に迷わせない処分だろう。
 これにより『気の迷いで八百長をしてしまったが、心を入れ替えて再出発し、頂点を極めた』みたいな感動物語を生み出され、書籍化、映画化ともなれば注目度が高まること間違いなし。
 かつて某力士は一旦脱走してから自衛隊に入り、再び大相撲に戻って出世した。そんな物語を作り出すためには寛容さが必要だ。


【小さな単位で巡業する~子供達の日常に力士を~】
 今は協会全体で巡業をしている。しかし、これでは大きな会場が必要だし、受け入れる側も大変だ。そこで50人~100人程度の小さな単位で全国各地を回ってはどうだろうか。これならば小さな町にでも回れるし、より多くの人の目に触れる。そして勧進元の負担も少ない。
 今は誰もが相撲に親しんでいた時代ではない。土俵に上がった事がない人達が父親になり祖父になっている。「親がファンだから相撲を見ている」なんて子供が少ないのだから、自ら方々に出掛けて行って相撲に親しんでもらうよりないだろう。
 「我が家に力士が泊まりに来た」「小学校の校庭で見た力士の強さに憧れた」「近所のお姉さんが力士といちゃいちゃしていた」でも何でも良い。より多くの子供達に「遠くの土俵にいる力士」ではなく「僕の日常に溶け込んでいる力士」と言う意識を持ってもらう事が肝心だ。


【年齢制限を撤廃する~力士の多様化~】
 日本相撲協会公式サイトを探しても見つからなかったが、おぼろげな記憶では新弟子検査には以下の様に規定がある。

・身長167cm以上、体重67kg以上
・身長・体重が規定に満たない場合は第二検査(体力検査)に合格すること
・義務教育を修了した23歳未満の男子であること
・アマチュア横綱等になり幕下付出を申請する場合は25歳未満であること

 実質、身長と体重の制限は無いに等しいが、年齢制限は結構厳しい。これが全く現実に即していない。昔と違い、今は最終的な職業を決める年齢が遅くなっているのだ。高校を出てから町工場に就職するケースよりも、何となく大学を出てフラフラしてから就職する人の方が多い。(あくまでもイメージだが)
「実家が貧乏だから口減らしのために中学を出てすぐに力士になる」より、「就職活動に失敗してフリーターをしていたけれど、そろそろ30歳になるし何かテキトーに力士になる」方がしっくりくる。
 こんなケースは極端だとしても「総合格闘技で名を売ってから大相撲に挑戦」みたいな路線を完全否定するのはどうか。「砲丸投げでは食べていけないから入門」と言う人が増えてくると、人材、相撲内容共に幅が出てきて面白くなるだろう。


 まだまだ提案したいことは沢山あるが限が無いので、今回はこの辺でお開き!!


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