●●川崎記念(川崎)はフリオーソ、4度目の挑戦で待望の制覇●●
良馬場の川崎競馬場で行われた2011年最初のGI(JpnI)レース=第60回川崎記念(2100m・1着賞金6000万円)は、テスタマッタが出走を取り消して11頭で争われ、先手を奪ったフリオーソがそのまま逃げ切って快勝した(勝ちタイム2分14秒2)。5馬身差の2着に3番人気メイショウタメトモ、1馬身半差の3着に2番人気だった川崎のボランタスが入り、4着にはクリュギスト、5着にはキクノアポロと続いた。
勝ったフリオーソは父ブライアンズタイム、母ファーザ(その父Mr.Prospector)という血統の7歳牡馬で、船橋・川島正行調教師の管理馬。川崎記念は2008年以来3年続けてJRA勢の前に2着に屈していたが、4度目の挑戦で待望の初制覇を飾った。通算成績は33戦10勝(うちJRA4戦未勝利)、GI(JpnI)は2006年の全日本2歳優駿、2007年のジャパンダートダービー、2008年と昨年の帝王賞に続き5勝目。
<レース後の関係者のコメント>
1着 フリオーソ
(戸崎圭太騎手)
「負けられない、と思っていましたし、この馬の走りをすれば負けるはずは無い、と思っていました。このレースでも、年末も2着が続いていましたから、勝てて嬉しいです。元々スタートセンスのある馬なので、行けたら行ってもいい、と調教師からも言われていました。いい雰囲気で折り合って、気持ち良く走ってくれました。安心して乗っていました。
前走後の疲れも無く、いつものフリオーソでした。7歳ですが、いいレースを続けてくれますし、まだまだ走ってくれると思います」
(川島正行調教師)
「今日は勝ってくれて、年末の悔しさを晴らしてくれてスッキリしました。レコードの疲れも無く、良い状態でレースに臨めました。4コーナーではもう勝てるだろう、と思ったので、あまり追って負荷をかけないように、ということを考えていたぐらいでした。ファンの皆様に強いフリオーソを見せられて良かったです。今後は、かしわ記念、帝王賞あたりが目標になると思います」
2着 メイショウタメトモ (福永祐一騎手)
「かかる所もなかったですし、地方のダートもこなしてくれました」
4着 クリュギスト (内田博幸騎手)
「いい所につけられたのですが、早めに来られてしまって苦しくなりました。この馬の力は出せたと思います。距離も大丈夫です」
(取材:舩山陽司)
●●TCK女王盃(大井)、ヒロアンジェロなどが回避●●
2月2日(水)に大井競馬場で行われる第14回TCK女王盃(JpnIII・1800m)の現在の出走予定馬、補欠馬は以下の通り。
今日、出走予定だったヒロアンジェロ(大井)が回避し、補欠馬からコールニーシュ(船橋)が繰り上がった。また、JRAのラヴェリータには武豊騎手が乗る予定だったが、武豊騎手が騎乗停止のため鞍上が未定になっている。
★JRAからの出走馬
シンメイフジ 牝4
ブラボーデイジー 牝6
ミラクルレジェンド 牝4 岩田康誠
ヤマトマリオン 牝8 幸英明
ラヴェリータ 牝5
○補欠馬(補欠順位順)
タガノクリスエス
マエストラーレ
アースリヴィング
メメビーナス
プレシャスジェムズ
★南関東地区からの出走馬
オークヒルズ(船橋) 牝6
コスモプリズム(大井) 牝5
ザッハーマイン(船橋) 牝6
ショウリダバンザイ(大井) 牝4
テイエムヨカドー(大井) 牝7
プリマビスティー(船橋) 牝4
ラインジュエル(大井) 牝7
コールニーシュ(船橋) 牝6
○補欠馬(補欠順位順)
オノユウ(川崎)
ベルモントプロテア(大井)
バックアタック(大井)
コパノマユチャン(大井)
★南関東以外の地区所属馬
ゴールドピアース(兵庫) 牝5
スターオブジュリア(佐賀) 牝4
トウホクビジン(笠松) 牝5
○補欠馬(補欠順位順)
ボニータシチー(笠松) 牝5
クロスウォーター(愛知) 牝6
コロニアルペガサス(笠松) 牝4
(TCK特別区競馬組合リリースによる)
●●交流競走の結果●●
★川崎競馬場で行われたガーネットスター賞(1500m・13頭)は、5番人気のシリコンフォレスト(JRA・高柳瑞樹厩舎、C・デムーロ騎乗)が勝った。
★園田競馬場で行われた市川特別(1400m・12頭)は、6番人気のアベニールシチー(JRA・清水出美厩舎、北村友一騎乗)が勝った。
(担当:大関隼)