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大井競馬場では今年最後の統一ダートグレード競走(Jpn1)農林水産大臣賞典第56回東京大賞典(1着賞金8000万円、ダート2000メートル)が14頭で行われ、1番人気のスマートファルコン(JRA・小崎憲厩舎、武豊騎乗)が好ダッシュから先手を奪い、結局最後まで後続を寄せ付けずに鮮やかに逃げ切った。

 2着には2番手を進んだフリオーソが1馬身4分の3差で流れ込み、早めに3番手に上がった5番人気のバーディバーディが3馬身半差の3着。4着にも早めに4番手に上がったアドマイヤスバル、5着に3番人気のシルクメビウスが続いた。

 スマートファルコンの勝ちタイムは2分0秒4のコースレコード。従来のレコードタイム(2006年帝王賞のアジュディミツオー)を一気に1秒7更新したことになる。またこのタイムはJRAの最高タイムも上回る国内最高タイムだった。

 勝ったスマートファルコンは父ゴールドアリュール、母ケイシュウハーブ(その父ミシシッピアン)という血統の牡5歳馬。通算成績は27戦17勝。今年は7戦5勝。この秋は9月の日本テレビ杯3着の後、JBCクラシック(Jpn1)、浦和記念(Jpn2)、そして東京大賞典(Jpn1)と3連勝。すっかり本格化した印象だ。

1着 スマートファルコン
(武豊騎手)
 ダートで強かったヴァーミリアンが引退してさびしくなりましたが、新たなパートナーを得られて幸せです。
 今日は迷い無く先手を取りたいと思っていました。速いペースでしたが馬の状態が良くてよく頑張ってくれたと思います。JBCクラシックから逃げる形で3連勝ですが、ここにきて本当に状態が良くなって本格化してきましたね。ここ3回のレースでの強さは本物です。来年1年楽しみですし、海外遠征も視野に入ってくると思います。
 自分自身としては来年は怪我をしないことですね。今年はいろいろありましたが、最後にいいレースができて良かったと思います。
(小崎憲調教師)
 本当に嬉しいです。今馬が充実してきていて、浦和記念で今年は終わりにしようと考えていたんですが、状態も良かったし、来年に向けて大井を走らせてみたくてここを使うことにしました。
 今日は思ったより楽に逃げられたし強い競馬でした。自分のスタイルは確立していたし、これで後ろの馬につかまったら仕方ないと思って見ていました。まわりから早くGIをを言われていたんですが、JBCクラシック、東京大賞典とお待たせしましたという気持ちです。やっとここまで来ることができました。
 スマートファルコンは10歳まで走らせたいと思っているほどの馬なので今後も大事に使って行きたいと思っています。

2着 フリオーソ(戸崎騎手)
 スタートも良かったしペースもいい感じでした。もしかしたら3~4コーナーでスマートファルコンに離された時に付いて行った方が良かったかもしれません。しかし、このタイムですから相手が強かったということでしょう。ただ、まだ完全には負けたとは思っていません。

4着 アドマイヤスバル(小牧騎手)
 理想のポジションで自分の競馬はできたと思います。前の2頭が強かったですね。

(取材:大関隼)


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