木曜朝の美浦は冷え込んで朝６時半の気温は３度。しかし風がない分、寒さはそう感じられなかった。
　水曜に比べると朝一番に馬場に入る馬は少ないのはいつものこと。注目のジャガーメイルは石橋脩騎手を鞍上に７時半に馬場に入り、ダートコースを半周したあとウッドチップコースに移り併走馬を前に置いてスタンド前の直線で早々に抜き去って更に気合をつけて差を広げるという調教。大一番に向けて意欲的な形にみえた。

　共同記者会見での関係者のインタビューは以下のとおり。

●ジャガーメイル（橋本篤典調教助手）

○天皇賞のレースぶりを振り返ってください。
　他の馬に迷惑をかけて申し訳なかったです。自身も下がってくる馬に進路を狭められる形になりましたので、脚は使い切っていないのかという感じです。見た目の感じでは（不利がなければ）突き抜けそうにも見えたので状態自体は良かったのかと思っています。

○前回のレース（天皇賞）の後のケアは？
　（レースで）脚を使い切らなかったので、（天皇賞のレース後に）上がって来た時の感じもいつもほどダメージはなくて、翌週から馬場入りできるような形で疲れはそれほど見られませんでした。翌々週から時計も出してますし、中間は非常に順調に調整を進めています。

○今週の調教は？
　指示としましては、いつもどおり半マイルからの調教で半マイルから（１ハロンを）１５（秒）、（残り）３ハロンからグンとペースを上げて直線はトップスピードで走らせるという形で、その後、馬の雰囲気しだいで、ちょっとまだ出来てないかなとか、少し重いかなとジョッキーが感じた場合は少し追ってくれという指示が出ていました。
　実際の調教で併せてくる時の勢いもスッと抜ける感じも良かったんですけれど「抜けてからフワッとする面がありましたので、気合を付けて追っておいた」という石橋脩騎手のコメントがありました。「状態自体はいい」ということで、雰囲気もいいと思います。伸びていく時の瞬発力もいいですし、馬体に関しても身体にハリがありますし、いい状態だったと思っています。

○府中コースの２４００メートルは得意中の得意ですね。
　ベストの条件が揃ってるんでどうにか頑張って欲しいですけど。名手が乗ってくれるのでその辺も期待しています。

○今回のレースへの期待を語ってください。
　とても豪華なメンバーが揃ってますんで、その中の１頭に選ばれたっていうことは光栄なことだと思いますし、それに恥じないレースをして欲しいと思います。

（取材：佐藤泉）

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