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良馬場の大井競馬場で行われた3歳馬による重賞=第44回黒潮盃(SII・1800m・1着賞金2000万円・16頭)は、1番人気のツルオカオウジ(町田直希騎乗)が3連勝で初重賞制覇を飾った(勝ちタイム1分52秒7)。

 京浜盃以来の復帰戦となったジーエスライカーが外枠から先手を奪って逃げ、セイントメモリー、ツルオカオウジ、ハーミアが先行集団で追走。ドラゴンキラリ、岩手のロックハンドスターは中団に待機する展開。直線半ばで馬群を割るように伸びたドラゴンキラリとツルオカオウジの2頭の争いとなり、一度はドラゴンキラリが首一つ前に出たが、内からもうひと伸びしたツルオカオウジが差し返して先頭でゴールを駆け抜けた。ドラゴンキラリはクビ差かわされて2着、2馬身半差の3着が2番人気ハーミアだった。4着にはリュウノボーイ、5着にはロックハンドスターが入り、3番人気のジーエスライカーは直線で失速して9着だった。

 勝ったツルオカオウジは父メイセイオペラ、母ミノンタイトル(その父ダイタクヘリオス)という血統の牡馬で、久保與造調教師の管理馬。昨年は10月までに6戦して2勝を挙げた後およそ半年休養し、復帰戦となった今年4月の東京ダービートライアルは8着でクラシック出走を逃したが、最近2戦は特別戦を連勝と勢いに乗ってこのレースに挑んでいた。通算成績は11戦5勝。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ツルオカオウジ
(町田直希騎手)
「出来れば2,3番手でと思いましたがそう行きませんでした。最後は外のドラゴンキラリをかわしてくれ、と祈るような思いで追っていました。この馬の根性を見せてくれて嬉しかったです。本当に一生懸命走ってくれました。東京ダービートライアル以来4か月ぶりに乗りましたが、成長して落ち着きが出ていました。3歳ですから、これからの成長が楽しみです」

(久保與造調教師)
「今日は2コーナー辺りで少し掛かりましたが、最後は本当にいい根性を見せてくれました。このレースを目標にして強い調教をやってきたので、この後はひと息入れます。器用な馬ではないので、左回りではなく右回りのコースでと次は考えていますが、オーナーと相談して次を決めたいと思います。これからは古馬との対決になるので、休んで11月ごろにまた…と考えています」

2着 ドラゴンキラリ (真島大輔騎手)
「3~4コーナーで気合いをつけたら上がって行ってくれて、うまく行ったと思いましたが…。最後の直線はヨレると言うか、内にササっていました」

3着 ハーミア (戸崎圭太騎手)
「返し馬でこの馬の力を感じました。牡馬相手にこれだけのレースをしてくれましたし、やはり良いものを持っています」

5着 ロックハンドスター (菅原勲騎手)
「今日は前回(ジャパンダートダービー)よりも気持ちが入っていました。もう1,2回ここで走れば、このコースにも対応できると思います」

(取材:小林雅巳)


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