お知らせ:

競馬実況web

良馬場の大井競馬場で行われた伝統の長距離重賞=第55回大井記念(SII・2600m・1着賞金2500万円、16頭)は、道中中団のインコースで脚をためていたセレン(石崎隆之騎乗)が直線で鋭く伸び、最後は後続を2馬身突き放す快勝で人気に応えた(勝ちタイム2分47秒3)。
 セレンを前に見ながら進んだ3番人気ボンネビルレコードが直線内から追い込み2着、2馬身差の3着には3コーナー過ぎで先頭に立つ積極策で見せ場を作った8番人気グラストップガンが粘った。2番人気のマズルブラストは先行集団につけていたが直線で伸びず、10着と敗れている。

 勝ったセレンは父マーベラスサンデー、母ハイエストデイ(その父ブライアンズタイム)という血統の5歳牡馬で、船橋・佐藤賢二調教師の管理馬。クラシック戦線には乗れなかったが、4歳の昨年一気に本格化してオープンまで上がり京成盃グランドマイラーズ、勝島王冠と重賞を2勝。暮れの東京大賞典でもサクセスブロッケンから0秒4差の4着と善戦した。今年はダイオライト記念、かしわ記念でJRA勢の前に4着、6着と敗れていたが、南関東限定戦のここは力の違いを見せ付けた。通算成績は23戦12勝で重賞は3勝目。

<レース後の関係者のコメント>
1着 セレン
(石崎隆之騎手)
「かしわ記念の後で間隔がなくて、多少疲れているかなと思いましたが、道中後ろの馬は気にせず、前だけを意識してレースをしました。最後の直線に向いた時には手応えがありましたし、勝てると思いました。次は帝王賞になるかと思いますが、強いJRA勢を何とか負かせるように、もう一段力をつけてくれたらと思います」

(佐藤賢二調教師)
「今日はジョッキーが上手く乗ってくれました。石崎騎手のファインプレーだと思います。この後は帝王賞になると思いますが、何とかJRAの強い馬を負かしたいですね。まだ5歳ですし、これからも期待して応援して下さい」

2着 ボンネビルレコード (的場文男騎手)
「大した馬ですよ。最後の直線の伸びはこれまでで一番良かったんじゃないでしょうか。勝った馬は56キロで、こちらは58キロという斤量差もありましたからね」

3着 グラストップガン (早田秀治騎手)
「この馬の競馬は出来ました」

8着 ルースリンド (内田博幸騎手)
「休み明けは、いつもこんなものかも知れません。使っていけば力は出せる馬で、休み明けの時と、使っていった時とでは、違う馬ですね」

(取材:小林雅巳)


お知らせ

お知らせ一覧