お知らせ:

競馬実況web

大井競馬場で行われた牝馬のダートグレード競走・第13回TCK女王盃(JpnIII・1800m・1着賞金2500万円・14頭)は、1番人気のユキチャン(川崎・山崎尋美厩舎、今野忠成騎乗)が勝利した。勝ちタイムは1分52秒9。

 レースは笠松から遠征のトウホクビジンが逃げ、愛知のダイナマイトボディ、ユキチャン、チャームナデシコ(JRA)が先行集団を形成し、ウェディングフジコ(JRA)、ヤマトマリオン(JRA)、ツクシヒメ(船橋)は中団から追う展開。4コーナーで先頭に並びかけたユキチャンが抜け出しを図ったが、内からウェディングフジコ、粘るチャームナデシコに後方待機していたコスモプリズムも迫って激しい攻防に。しかし最後はユキチャンが内から迫ったウェディングフジコらを振り切って重賞連勝を飾った。

 3番人気のウェディングフジコがクビ差の2着、外から追い込んだJRA在籍時は未勝利だった4歳馬6番人気コスモプリズム(大井)が3/4馬身差の3着に健闘。4着に4番人気のツクシヒメ、5着に武豊が騎乗し2番人気に推されたチャームナデシコが入り、昨年の勝ち馬ヤマトマリオンは9着だった。

 勝ったユキチャンは父クロフネ、母シラユキヒメ(その父サンデーサイレンス)の5歳牝馬。川崎・山崎尋美調教師の管理馬。昨年秋に南関東・川崎へ移籍。12月のクイーン賞(船橋、JpnIII)で関東オークス(川崎、JpnII)以来、1年半ぶりに勝利を挙げていた。通算成績は15戦7勝(うちJRA7戦2勝)。重賞は3勝目。

<レース後の関係者のコメント>
1着 ユキチャン(今野忠成騎手)
「最後の直線での追い比べでは、僕も脇の下に汗をかきました。ユキチャンがよく頑張ってくれました。一度も交わされてはいないんですが、ウェディングフジコが目に入ったら、もう1回反応してくれました。離れた外からビュッと来られたら嫌だったのですが、正直内から差を詰めてきたウェディングフジコにはビックリしました。これからもユキチャンと頑張りますので、応援をよろしくお願いします」

(山崎尋美調教師)
「中間はもっと太かったのですが、それでもプラス11キロとは思いませんでした。レースでは好位置から4コーナーで先頭に立って、どれだけ直線で離すかなと思っていたら、お友達が来ないとダメなのか…ゴール前は息が止まりそうでしたよ(笑)。これだけの人気がある馬ですが、あまり甘やかさないようにして、次は地元のエンプレス杯で頑張ります。当面は牝馬路線を行く予定ですが、場合によっては牡馬と対戦することも考えています」

2着 ウェディングフジコ(菊沢隆徳騎手)
「残念でした。大井コースは走りやすかったですし、地方のダートでもこれだけ頑張れたのですから、これからが楽しみですね」

3着 コスモプリズム(戸崎圭太騎手)
「良い競馬をしています。素直な馬で、これからチャンスはありますよ」

4着 ツクシヒメ(山田信大騎手)
「プラス10キロで、少し体が重かったですね。最後の直線はササっていましたから…でも、これで次は変わると思いますよ」

5着 チャームナデシコ(武豊騎手)
「軽い馬場の方がいいですね。でも能力はある馬ですし、慣れてくれば地方のダートにも対応できると思いますよ」

9着 ヤマトマリオン(幸英明騎手)
「スタートで出遅れましたが、それ以上に気持ちが乗っていませんでした。3コーナーで外に出しましたが、反応がいまひとつでした。状態はいいので、気持ちの問題ですかね。そうでなければ、こんなはずではない馬なんですけど」

(取材:小林雅巳)


お知らせ

お知らせ一覧