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晴、良馬場の大井競馬場で行われた今年のダート競馬の総決算・第55回東京大賞典(JpnI・2000m・1着賞金8000万円・14頭)は、2番人気のサクセスブロッケン(内田博幸騎乗)がフェブラリーS以来の勝利を挙げた(勝ちタイム:2分05秒9)。

 フリオーソが好スタートから先手を取り、サクセスブロッケン、ロールオブザダイス、ヴァーミリアンが先行集団を形成。向正面でゴールデンチケットが外から仕掛けて先頭に立ったがフリオーソも譲らず、これに外からヴァーミリアンも迫って直線へ。ヴァーミリアンが一旦先頭に立ったが、サクセスブロッケンが外から差を詰めて一騎打ちになり、最後はサクセスブロッケンがハナ差競り勝った。ヴァーミリアンは昨年に続き2着、3着には1馬身3/4差でロールオブザダイスが入り、追い込んだセレンが4着で地方馬最先着、ゴールデンチケットが5着、逃げたフリオーソは7着だった。

 勝ったサクセスブロッケンは父シンボリクリスエス、母サクセスビューティ(その父サンデーサイレンス)という血統の4歳牡馬で、JRA栗東・藤原英昭調教師の管理馬。今年はフェブラリーSを制した後南部杯で復帰したが2着、武蔵野S10着、ジャパンカップダート4着となかなか勝ち星に手が届かなかったが、今年最後の大一番で見事復活の勝利を飾った。通算成績は15戦7勝、重賞は昨年のジャパンダートダービー、今年のフェブラリーSに続いて3勝目。

<レース後の関係者のコメント>
1着 サクセスブロッケン
(内田博幸騎手)
「故郷の大井で何とか勝ちたかったですし、ホッとしています。向正面でゴールデンチケットが仕掛けた時には『あっ、やられた』と思ったのですが、焦らず、手応えも十分だったので、あとはどれだけ追い上げられるかだろうと思っていました。去年3着の悔しさを晴らせて、本当に嬉しいですね。
 大井からJRAに行ってリーディングを取れたということは本当に力になりますし、この成績に恥じないようにこれからも頑張っていきたいですね。(最後にファンに向けて)帰ってきました!ありがとうございます」

(藤原英昭調教師)
「やきもきするレースが続いたのですが、最後にいい結果を出せてよかったですね。南部杯からジャパンカップダートを最大目標にしていましたが、使いつつ良くなるタイプで、今回が体調も動きも一番良かったです。今日は今までにないくらい落ち着いていて、返し馬もキチッとできました。精神的にも成長していますね。3コーナーで他の馬に行かれて『まずい』と思いましたが、そこで我慢してくれた内田博幸騎手はお見事です。まだ強敵はいますし、この後はフェブラリーSを目標にしていきます」

2着 ヴァーミリアン (武豊騎手)
「惜しかったですね。いい形でレースが出来たし、この馬の勝ちパターンでした。いい状態をキープしているし、今日も雰囲気は良かったです。力は見せてくれました」

3着 ロールオブザダイス (M.デムーロ騎手)
「前回は後ろからの競馬になってしまったので、今日は前めの競馬を心掛けました。深い砂は合っていると思うし、折り合っていました。直線で狭くなって勿体無い競馬でした」

6着 ボンネビルレコード (的場文男騎手)
「上位とそんなに差はないけれど、スローでこの上がりでは仕方ないね」

7着 フリオーソ (戸崎圭太騎手)
「上手くスローに落として逃げられましたが、最後は久々の分もあったかもしれません。でも雰囲気はすごく良かったですし、馬体重が減っていましたが状態も悪くありませんでした。川崎記念で巻き返したいですね」

9着 ブルーラッド (今野忠成騎手)
「やっぱり(右)回りの分なのかなぁ…。早めにかわされては厳しかったね。でもまだまだ未完成なところがありますし、これからもっと良くなってきますよ」

(取材:舩山陽司、大関隼)


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