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浦和競馬場で行われた統一ダートグレード(JpnII)競走第30回浦和記念(1着賞金4000万円、ダート2000、11頭)は、序盤は中団の後ろを追走した4番人気のブルーラッド(川崎・足立勝久厩舎、戸崎圭太騎乗)が、2周目向正面で一気にスパートし3コーナー先頭から最後の直線で後続を引き離し快勝。2着に最後方追走から徐々に進出した5番人気のルースリンド(船橋)が続いた。
 JRA勢では4,5番手の好位置から抜け出てきた3番人気のテスタマッタの3着が最高。逃げた1番人気のスマートファルコンは7着。2番手からレースを進めた2番人気のエーシンモアオバーは5着だった。

 圧倒的人気のスマートファルコンが着外に敗れたことで高配当となり、単勝は3,120円、馬連10,190円、馬単25,430円、3連複17,430円、3連単は193,360円だった。

 勝ったブルーラッドは父シーロ、母マルゼンラッド(その父ミルジョージ)という血統の牡3歳馬。
 昨年6月にホッカイドウ競馬旭川で認定新馬戦勝ち。3戦1勝の成績で今年から川崎に移り東京ダービーは8着だったが、5月の東京湾カップ(大井)、9月の戸塚記念(川崎)、10月の埼玉栄冠賞(浦和)と重賞3勝を挙げている。これで重賞3連勝。ダートグレード競走は今回が初挑戦だった。

 レース後の関係者のコメントは以下の通り。

1着 ブルーラッド
(戸崎圭太騎手)
「凄く調子は良かったのですが、メンバーも強くなっているので今日は胸を借りる思いでした。手応えは抜群でしたし、馬が競馬をしていた感じですね。ちょっと仕掛けたら凄い勢いで上がって行って、僕が競馬を教えてもらったようなレースでした。力をつけてきていますし、この先も本当に楽しみですよ」

(足立勝久調教師)
「強い馬相手に勝てて興奮しています。レースでは中団につけていれば良いと思っていましたが、ハミを取るのが遅くてハミを取って行き出すまでは不安でした。1頭抜けてからは何かに差されるんじゃないかと、ヒヤヒヤしていました。今後は斤量を背負うことになるので次のレースは未定ですが、斤量面を考えても東京大賞典は一つの目標になるでしょう」

2着 ルースリンド (石崎隆之騎手)
「この馬の力を出すレースはあれしかなかったね。今日のような展開でないと、力を出すのは難しいね」

3着 テスタマッタ (C.スミヨン騎手)
「ペースが速そうに見えたかも知れませんが、実際は速くありませんでした。1周目の3コーナーで急にペースダウンしたので、外に出すしかありませんでした。あれがなかったら2着はあったと思います」

4着 ライジングウェーブ (酒井忍騎手)
「最近は長距離戦を使っていたので、流れの速い今日のレースでは持ち味を生かせませんでした。それでも、初コースも全く気にせず出来たのは収穫でした」

5着 エーシンモアオバー (中舘英二騎手)
「今日は行けませんでした。スタートは一緒に出られたのですが、その後流石にスマートファルコンは速さが違いました。でも骨っぽいメンバーと初めて戦って、よく頑張ってくれました。もまれる苦しい競馬でしたが、最後まで一生懸命走ってくれています」

7着 スマートファルコン (岩田康誠騎手)
「スタートしてすぐにポートジェネラルが出て行って、僕が2番手へつけた所へ内からエーシンモアオバーが間に入って来ようとして、僕の馬とぶつかって引っ掛かってしまったんです。それが全てでした。馬の状態は良かったし、落ち着いていただけに残念です」

(取材:小林雅巳、大関隼)


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