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大相撲秋場所7日目、朝青龍が玉乃島を送り出して全勝を守った。玉乃島の圧力に苦戦し土俵際まで押し込まれながら、持ち前の運動神経で右に変わった朝青龍が、勢い余って俵に足が掛かっている玉乃島を送り出して勝負が決まった。この時、朝青龍が右膝で玉乃島を蹴った様に見えた事が、大問題になっている様だ。


えーっ!?!?!?


 何が問題かサッパリ分からない。問題があるとすれば、押し込まれた朝青龍の体力の低下だけ。“蹴り出し”等と大騒ぎする点は全く見当たらなかった。抗議の電話が殺到したのも驚いたが、それに同調する様な記事が散見されたのも残念だ。


 後ろ向きの相手を押し出すのに、手を伸ばして背中を押すのは愚策だ。相手が前屈みになれば簡単にかわされるし、腕を取って引っ掛けられたり捻られたりするリスクが高過ぎる。

 この場合、相手の腰または尻に、自分の胸や腹をぶつけていくのが正しい。後ろ向きの相手に密着せずに寄ると、捨て身の投げを食らう可能性があるからだ。しかも太腿で相手の逃げ場をなくす方が良い。こうすれば、相手は振り向く事なく、小細工を出す余裕もなく土俵を割るしかない。今回の朝青龍の相撲は基本を守ったに過ぎない。


 相撲では、土俵中央から土俵際に向けて、どんどんと自分の腰を落としながら寄ったり押したりする。相手を押す場所も、肩や背中から胸へと降り、最後は腹を押すのが正しいとされている。基本中の基本だ。繰り返そう。最後に押すのは腹の高さだ。


 今回の大騒ぎは、相撲の基本を知らない人々が騒ぎ立てているだけ。おそらく、皆が自分で相撲を楽しんでいた数十年前には決して起こるはずが無い騒動だ。ファンも記者もそれだけ相撲を知らなくなっているという事だろう。


 やはり競技としての相撲を普及させなければいけないとの思いを強くした。そろそろ大関アナウンサーを土俵に上げる時期がやってきたのかもしれない。

 覚悟は良いか?大関君!


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