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大井競馬場で行われた3歳馬の重賞・第43回黒潮盃(地方全国交流、SII・1800m・1着賞金2000万円・16頭)は、好スタートから2番手を進んだ4番人気の牝馬ツクシヒメ(船橋・山浦武厩舎、山田信大騎乗)が3コーナー過ぎに先頭に立つと後続を寄せ付けず2着に1馬身4分の1の差をつけて勝った。
 中団後ろから徐々に追い上げた1番人気のブルーヒーローが2着に入り、後方から直線で大外から一気の脚を使った兵庫からの遠征馬カラテチョップが3着に食い込んだ。
 2番人気のブルーラッドは中団追走から3コーナー手前でズルズル後退し11着、3番人気のホッコーマサルは最後の直線で前の馬に触れ騎手が落馬し競走を中止している。

 勝ったツクシヒメは父カコイーシーズ、母オペラハナミ(その父オペラハウス)という血統。祖母のタケノハナミは1985年のJRAの重賞ローズSを勝っており、叔父には種牡馬として渋い活躍を続けるシングンオペラがいる。さらに遡ると天皇賞馬ベルワイドに繋がる血筋。
 ツクシヒメは昨年10月にホッカイドウ競馬旭川でデビュー。認定競走を勝つなど4戦2勝の成績で船橋に移り今年は牝馬クラシック路線で東京プリンセス賞3着、JRA勢と対戦した関東オークスでも2着と健闘していた。通算成績は12戦5勝。
 
<レース後の関係者のコメント>
1着ツクシヒメ
(山田信大騎手)
 強かったです。これまで悔しいレースが続きましたがこれでこの馬の実力を示せたと思います。2~3番手からというレースを考えていましたから思った通りの流れでした。楽な手ごたえで直線に向いたんですが、先頭に立つとフワっとする所のある馬なのであまり早めに先頭に立ちたくなかったんですが、よく頑張ってくれました。直線は長く感じました。これまで強い相手と戦って来ましたから、これから大分楽しみですね。
(山浦武調教師)
 関東オークスの後、少し疲れがあって厩舎でうまくその疲れを抜いて調整してきました。競馬に行ってマジメなタイプの馬なので8分ぐらいの仕上げがベストと思ってましたが、自信がなかったわけではないけれど、思った以上に強かったですね。
 この馬は自分でレースを作れるのが強み。春から体も10キロ増えて精神的にも落ち着いてきています。今後はオークス馬をどこかで負かしたいですね。来年あたりどこかでまた対決できればと思ってるんですが。

2着ブルーヒーロー(真島大輔騎手)
 プラス14キロの馬体重は成長分。調教も良かったしデキは完璧でした。でも手ごたえはあったのに意外に伸びは今ひとつ。タメても切れないタイプなのかなあ。前残りの競馬だったしスローな流れも合わなかったね。

3着カラテチョップ(木村健騎手)
 イレ込む馬だと聞いていたんだけど、初コースのせいか大人しかったですね。馬場に出てきてから物見をしてたし。でもゲートに入ってからは気合が乗って物見もせずに上手に折り合って走ってました。よく頑張って走ってくれてます。これで全国区の馬としてメドが立ったんじゃないでしょうか。

4着メジャーピース(今野忠成騎手)
 流れが遅かったので行こうと思えば行けたし行った方が良かったかもね。でもレースは上手な馬ですよ。

5着ハローキングダム(的場文男騎手)
 この馬としては良く走ってる。このまま成長していけばかなり良くなる馬だよ。

11着ブルーラッド(御神本訓史騎手)
 距離が長かったのかなあ。1600ぐらいがベストなのかも。馬体も少し重かったかもしれません。

(取材:小林雅巳、大関隼)


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