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先日、一緒に昼飯を食べた相手が、食事中に「頭が痛い。食欲がなくなった。熱があるようだ」と言って中座してしまった。海外旅行帰りということだったので、すわっ、インフルエンザか?と思ったら、その日の夜「インフルエンザじゃなかったので安心しろ」とのメールが届いた。

 1週間ほど経ってまたメールで連絡したら、その後3日ほど39度の熱と脱水症状で入院していたのだとか。高熱の原因は結局精密検査でも不明だったとのこと。ただ、本人の診断では治りかけで発疹が出たりしたのでデング熱に間違いないのでは?とのことだった。 海外旅行ってバリ島だったのだそうだ。今のインフルエンザ騒動で日本の一般の医師はデング熱までは疑ってかかれない状況のようだ。

 調べてみたら、デング熱というのは台湾以南のアジアでは普通にある病気のようだ。日本脳炎と同じように特定の種類の蚊によって媒介される病気で人から人へ直接は感染しないらしい。蚊の幼虫の育つ小さな水溜りなどの多い都市部での感染が多く、シンガポールなどでは定期的に空から殺虫剤の散布が行われているのだとか。根本的な治療法は見つかっていない病気で、対症療法しかない。まあ、ちゃんとした病院設備のある国なら死に至るようなことはない。デング出血熱になると危ないらしいけど。

 しかし、インフルエンザだけではなく、海外で感染しかねない伝染性の病気は意外なほど多いようだ。 海外旅行には細心の注意が必要だ。それに最近の日本では特に都市部のヒートアイランド化によって蚊が媒介する亜熱帯性の病気が上陸すれば流行してしまう条件が揃いつつある。デング熱の他にマラリアなどが流行する可能性もある。インフルエンザだけでなく危険は意外に身近にあることを肝に銘じておいた方がいいようだ。

(佐藤泉)


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